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ブログ記事

開院10周年

投稿者 j_sugimoto 日時 2025年5月1日

今日からちょうど10年前、2015年の5月1日に当院は開院し、初めての診療を行いました。それからちょうど10年が経ちました。
いろいろな方々に様々にお世話になりながら、10年間、診療を続けることができました。

当院を信頼して受診していただいている皆様、ご家族の方々、暖かく支えてくださっている地域の方々に、心から感謝いたします。
子どもたちの健康と生活を守り、笑顔を支え、成長を見守り、より良い未来へとつなげること、が当院の使命であると私は考えており、当院を信頼していただいて、当院がその信頼に応えることで、ここまでの10年、診療を続けることができました。本当にいつもありがとうございます。
今後も、信頼に応え、地域医療に貢献できるクリニックでありたいと思っています。

また、クリニックを支えてくれている当院スタッフ、そしてそのご家族の皆様へも深く感謝致します。
この10年の間に、とても大きく世間を騒がせ、診療にも大きく影響を与えたのが、2020年に始まった新型コロナウイルスの流行でした。特に流行初期の頃は、どれだけ恐ろしくてどのように感染するかわからない未知のウイルスであったこともあり、大変恐れられていましたし、恐れるべき存在でもありました。そんな中、発熱患者さんの診察を行うと決めた際(後に正式に発熱外来として認可されましたがその前から診療は継続していました)に、当院のスタッフは誰一人として反対したり異議を唱えたりすることなく、黙々と院長の私が指示した通りの感染対策を行い、どのような形で受付・患者対応をすれば診療を続けやすいか一緒に考えてくれました。
「熱のある子を診ていて、コロナにいつ感染するかわからないのは、怖くない?」と私が尋ねた時にも、「そりゃ怖くないと言えば嘘になりますけど、小児科のクリニックが熱のある子の診察をしなくてどうするんだ、っていう院長の気持ち、思いはよくわかりますし、医師として感染対策をこんなに考えて下さってるんですから、それでも自分が感染したら、しかたないから諦めますよ」等と言ってくれた当院のスタッフのことを、私は今でもとても誇りに思っています。
また、当院スタッフが感染源となって患者さんにコロナをうつしてしまうわけにはいかない、という思いから、いつも以上にスタッフやその家族のプライベートの行動などにも口出ししてしまうこともありましたが、それに対しても多大な協力をしていただきました。
もちろん、コロナ対策以外の面でも、この10年の間、スタッフにもそのご家族の皆様にも、いつも大変色々とお世話にもなり、協力もしてもらっています。本当にありがとうございます。

「十年一昔」とも言いますし、10年は一区切りではあるかもしれませんが、当院は、ここで歩みを止めたり緩めたりするわけではありません。今後も、より良い医療を提供するべく、努力を続けてまいります。

これからも「すぎもとキッズクリニック」をどうぞよろしくお願いいたします。


学校健診について

投稿者 j_sugimoto 日時 2025年4月6日

4月になり、新学期のスタートですね。

学校健康診断(以下、学校健診)に関して、特にここ数年、繰り返されるのが、「脱衣」の必要があるかどうかという話題です。確か昨年にはSNSに「小学校の健診で児童が上半身裸で診察を受けた」ことに対する疑問の声が投稿されたことがきっかけだったと思いますが、新聞などでも大きく報道されました。

そこで、今回は、私達医師(学校医)が、どういう目的で学校健診を行っているのかについて、お話させていただきます。

まず、学校健診とはどういうものでしょうか。学校健診は、日本ならではの取り組みとして「学校保健安全法」という法律で実施が義務づけられていて、児童・生徒および職員の健康を維持・改善するために、毎年5~6月に、全国一斉に行われます。

学校健診の目的は「スクリーニング」です。学校での集団健診という形を取ることで、非常に高い参加率を維持することができ、隠れた病気を高確率で発見できます。ただ、限られた時間でたくさんの人数を診てスクリーニング(ふるい分け)するため、一人あたりにかけられる時間が短いという制約もあります。

実際の健診では、身長と体重を測定し、低身長や栄養不良、栄養過多(肥満)がないかどうかをチェックします。以前は胸囲や座高も測定していましたが、現在は成長の評価には不要とされて、行われなくなりました。
そのほかにも聴診器を使って心臓や呼吸の音を聞く「聴診」、首を触ってリンパ節や甲状腺の腫れの有無を確認するなどの「触診」、皮膚状態や体型などをみる「視診」はもちろん、背骨や四肢に問題がないかどうかみる「運動器検診」、「視力・聴力検査」、「尿検査(提出)」などを行います。
また、特定のタイミングでは「心電図検査」も行います。

こうした学校健診で、脱衣による診察が行われてきた理由、それは、「着衣ではわかりづらい病気」を見つけるためです。

まず、聴診時には、心臓と呼吸の音を正確に聴くことが重要です。衣類の上から聴診を行うことは可能ですが、音が聞こえにくくなったり歪んだりするため、心雑音や呼吸音の異常を正確に捉えることが難しくなります。
ただし、聴診のためには、裸になる(脱衣)必要はありません。衣服の下に聴診器をもぐり込ませて聴診を行えば良いからです。
実際、医療機関の診察室ではそのようにして聴診することも多いです。
聴診を行って見つける病気は、一つは心疾患です。心疾患は学校健診以前に発見されていることが多く、心雑音が見つかる頻度は高くはありませんが、ゼロではありません。
もう一つは、呼吸器疾患です。喘息などの呼吸器疾患が見つかることがあります。

では、なぜ学校健診で脱衣が必要だと私が考えるかですが、上に書きましたように、「聴診だけ」に限って考えるなら脱衣は不要です。
どうしても脱衣で行いたいのは、衣服で隠れる皮膚や体型を視診(直接目で見る診察)する必要があるからです。
皮膚炎などの皮膚の病気がないかどうか、虐待やいじめの兆候がないかどうかを視診でチェックする際は、できるだけ目に見える範囲が広くなる脱衣のほうが良いです。特に虐待やいじめによるあざは衣服で隠れる部分に多いので、着衣ではどうしても見つけられません。

皮膚の病気でもっとも多いのは、コントロール不良のアトピー性皮膚炎や湿疹です。こうした皮膚の病気のあるお子さんがいた場合、定期的に皮膚科や小児科に通院しているかどうか、その情報を学校が把握しているかどうかを確認し、受診歴がない場合には学校からご家族に受診を促すように伝えてもらいます。

虐待に関しては決して多くありませんが、あざなどが見つかることがあります。ただ虐待の痕跡を見つけても、健診は短時間ですし、子どもは信頼できる相手でなければ正直に話すことが難しいので、すべての虐待が診断できるとは全く思っていませんが、それでも、身体や頭髪や衣服などの状態、本人の様子を総合的に見て、暴力による虐待やネグレクトなどを疑うきっかけになることはあります。
また、健診の機会が定期的に設けられていることで、子ども自身が虐待を受けていることを相談するきっかけになることもあるでしょうし、虐待やいじめを行う人が発覚を恐れることもあるでしょう。

もう一つ、視診により見つかるのが運動器の異常です。2016年から開始された「運動器検診」は背骨が左右にねじれ曲がる側弯症を含む背骨の病気、胸部が凹む漏斗胸ろうときょうなどの胸郭の異常、手足など四肢の異常を見つけるためのものです。
このうちもっとも多く見つけられるのが、側弯症です。生まれつきの場合もありますが、8割以上は「特発性側弯症」といって主に思春期に進行するもので、これは、11歳以上の女性に多く、早期発見できないと手術が必要になることもありますが、進行が緩やかなために見つけづらい点が問題です。
そのため学校健診で、肩の高さや、肩甲骨、ウエストラインの左右差を評価し、必要だと感じた場合は前屈したときの肋骨隆起(背中の高さの左右差)を確認します。この際、着衣だと評価が非常に難しくなるため、脱衣が望ましいのです。

運動器検診を開始後、学校健診で側弯症が発見されるケースは増えています。ある研究では、運動器検診開始後、思春期特発性側弯症全体のうち学校健診で発見された割合は75%で、運動器検診開始前の44%よりも改善し、また発見時年齢も下がっていることを報告しています。学校健診は側弯症の早期発見につながっていると言えそうです。

なお、運動器検診では、事前に保護者向け問診票が配布され、家庭で保護者が子どもの背中をチェックすることになっています。これは学校と家庭のダブルチェックで見落としを少しでも減らし、早期発見の可能性を高めようという試みです。

SNSなどを見ていると、学校医は医師の既得権益であるという意見もありましたし、逆に、対価は少なくほぼボランティア、という意見もありました。
私から見ると、どちらの意見も的を射てはいません。
確かに学校健診は対価は決して多くはありませんので既得権益などというものでは全くありませんし、短時間にたくさんの子どもたちを診察しなくてはならないため、負担が軽いとはいえません。でも、地域の子どもたちの健康を守るために、小児科医としての誇りを持って対応しているつもりです。対価は少ないですが、ボランティアということもありません。

ここまで、医師・医療者としての思いをお伝えしてきましたが、身体を見られたくないお子さんの気持ちは理解できます。子ども時代に配慮不足で尊厳を傷つけられたという思いは、一生残るかもしれません。だからこそ私たち医療者は学校とともに、子どもたちに納得し安心して健診に臨んでもらえるよう十分な説明を行い、可能な限り配慮していく必要があります。

文部科学省からは、児童生徒等の健康診断の実施にあたってプライバシーや心情に配慮することが重要であるとして、
1)診察時に児童生徒の身体が周囲から見えないよう囲いやカーテンなどを準備する
2)児童生徒の診察に立ち会う教職員は同性となるよう役割分担を行う
3)着替える場所の準備や待機人数を最小限にするなどの工夫を行う
4)正確な検査や診察に支障のない範囲で着衣やタオルで体を覆うなど児童生徒のプライバシーに配慮する
などが提案されており、可能な限りその指針に沿って学校健診が行われています。

私が子どもだった昭和時代には、パンツ1枚でずらっと並ばされるようなこともありましたが、少なくとも現在の学校健診ではそのような風景は全くありません。

さらに男女ともに同性の医師が対応できる体制を作れればもっと理想的かもしれません。
しかし、残念ながら、学校健診に対応できる女性医師が少ないことを考えると、そこまでの体制を整えるのは現実的ではありません。

一方で、学校関係者や保護者など、子どもに関わる大人は、「学校健診で医師に身体を見せることは、正しい診察を受けて、自身の健康を守るために必要である」ことを、子どもたちに詳しく説明することも大切ではないでしょうか。
「子どもが脱衣を嫌がるから着衣のままで」では、単なる思考停止です。必要なことは必要であると「言ってきかせる」のは、関わる大人たちの責任です。

そのうえで、どうしても集団健診に抵抗がある場合は、クリニックでの個別健診という選択肢も今後は議論に上がるかもしれません。
ただ、個別健診にすると、親子で診療時間内に医療機関へ足を運ぶ必要があるため、健診実施率はどうしても下がります。子どもの隠れた病気や虐待やいじめの兆候などを見逃さないためにも、個別健診にする場合は必ず受診できるような仕組みを考える必要があります。

学校健診だからこその高い実施率によって子どもの隠れた病気、虐待やいじめの兆候などを見つけて治療へつなげたい、それにより子どもを救いたい、という思いが我々医療者・学校関係者側にはあります。
そして保護者の皆さんが脱衣による健診に懸念を抱くのも「子どもの気持ちや尊厳を大切にしたい」という気持ちからでしょう。
どちらも子どもたちのことを大切に思っているからこその意見ですから、同じくらい重要だと私は考えます。医師と学校、保護者、そしてお子さんが健診に対する知識や考え方のギャップを埋め合う努力をし、納得して健診が受けられる環境が整うと良いな、と思います。


あけましておめでとうございます

投稿者 j_sugimoto 日時 2025年1月2日

あけましておめでとうございます。

2025年も、より一層、良い医療を提供できるように、スタッフ一同、頑張ります。

新年は、1月4日(土)から診療いたします。

今年も「すぎもとキッズクリニック」をよろしくお願い致します。


2024年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2024年12月30日

当院の2024年の診療は、12月28日(土)の診療で終了しました。

今年は、新型コロナについてはあまり騒がれなくなり、概ね「コロナ前」の生活が戻ってきたように感じています。
一方、医療現場としては、やはり完全に「コロナ前」の診療に戻すわけにはいきませんので、「ある程度の」感染対策はしながらの診療となっています。

感染症では、今年は、マイコプラズマ肺炎の流行が長期に続いたことと、年末のインフルエンザA型の感染の大流行が印象的でした。

保健医療の制度で大きなものとして、今年の10月から、長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)の選定療養の制度が始まったことがあげられます。これは、あらかじめ国が指定した長期収載品を処方・調剤した場合に、後発医薬品との差額の一部を患者さんに追加負担させる仕組みです。
医療証がある患者さんも、追加の費用は払わないといけないことになっています。
これは、事実上の「混合医療」の解禁に繋がってしまわないか・・・簡単に言えば、数年後には、先発医薬品だけでなく、検査も治療も、どんどん、保険診療ではできなくなり、まともな医療を受けようとすると何もかもが「差額を負担して下さい」ということになっていかないか、その点が非常に気になります。
今までの歴史をみると、一度始まったこのような制度は、どんどん拡大されて行くことが多いので、今後の政府の動向には要注意だと思っています。

もう一つの大きなものは、今年の12月から始まった、「保険証の廃止」「マイナ保険証を基本とする仕組みへの移行」です。
12月2日以降、従来の健康保険証は新たに発行されなくなりました。「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行しています。
有効期限が切れるまでの最長1年間は、従来の保険証も使えます。
今のところ、マイナ保険証で受付を行うシステムは、子ども医療医療証などには対応していませんので、患者さんにはマイナ保険証で受付を行ったうえで、医療証は別に提示していただく必要があるなど、混乱する要因になっています。資格確認を行うサーバーや回線などのシステムのトラブルも頻発していますので、今後、これらが、システム全体としてスムーズに使えるようになることを祈る気持ちです。
また、従来の保険証は、保険証を提示していただくのは月に1度で良かった(従来から受診の都度確認することが望ましいとはされていましたが、現場の運用として月に1回の確認で済ますことが許されていた)のですが、マイナ保険証は原則として受診の都度、マイナ保険証で受付をしていただく必要があります。

また、医療現場では薬不足が続いており、昨年もそうだったのですが、今年も薬不足が解消される目処が全く立たないまま、となっています。これは日本の保険医療の構造的な問題なので、今後もおそらくずっと続くと思います。

上記のように、国や制度のこと、あるいはそれ以外にも、日々、色々と思うところはありますが、その中で、より良い医療を提供するためにはどうするべきか、日々模索しています。これからも、地域の皆様のご期待に応えられるように、そしてより良い医療を提供できるように、スタッフ共々、より一層の努力と創意工夫を続けて参ります。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。


クレーマーについて

投稿者 j_sugimoto 日時 2024年12月25日

最近、インフルエンザの流行もあり、患者さんが非常に多く、外来の順番予約を取るのが困難な状態が続いています。

そのせいか、「患者数で制限するなんてお前のところはそれでもビョウインか」「患者が診てくれって言うてんねんから断らずに診るのがお前らの仕事やろ」などのクレームを、電話などで言われる事態が連日続いています。

当然ながら医者である院長の私も、他のスタッフも、みんな人間です。
本人や家族がインフルエンザに罹患することもありますし、自分が休みの日には仕事以外の予定を入れていることもあります。
そんな中で、当院としては、診療を続けられるように、勤務を交代したり、プライベートの時間や予定を潰して犠牲にしたり、それぞれの家族に我慢してもらったりしながら、各スタッフに協力してもらって、なんとか日々診療しています。
当院のスタッフはひとり残らず例外なく、みんなとても協力的です。
そのような当院スタッフにとって、上記のようなクレームが、しかもその言い方が、どれだけ心を削られるものか、考えてみたことがありますか?

クレーマーの方は、むしろ、相手のこころを削るために、わざと心無い言葉を投げかけるのかもしれませんが。

医師(あるいは他のスタッフ)と患者さんの関係は、対等です。
少なくとも私はそういうポリシーでやっています。
決して、医師・医療者が偉いわけではありません。
ただし。
患者さんが偉いわけでもありません。
あくまでも対等な関係であると、当院としては考えています。
まして、受診されていない方は、まだ当院の患者さんですらありません。
電話で、あるいは対面で、お話をする場合。
口のききかたにはくれぐれも気をつけて下さい。
対等な相手に対して、「お前」呼ばわりをしますか?
「なんやその口のききかたは!!」と言っているあなた自身の今の口のききかたは、いかがですか?

今朝もクレームがありました。
朝診でワクチンを打ってほしかったのに、順番が取れなかったので打てない。今月中に打たないといけないのにどうしてくれるんだ。といった内容。
対応したのは他のスタッフでしたが、私が隣で聞いていました。
そのスタッフは途中で「なんやその口のききかたは!」とキレられ、そこから相手の罵詈雑言が始まりましたが、私からみる(聞いている)限り当院のそのスタッフは、常に敬語で丁寧に説明していました。
しかも、以前にも同じ方に説明したことのある同じ内容を、噛み砕いて、丁寧に。
私からみて、何らキレられるような内容ではありません。はっきり言って意味不明です。
自分の都合とワガママを押し付けたいだけにしか聞こえませんでした。
そして、電話の相手方の口のききかたの方がよほど問題があると感じました。
あれ以上の対応を求められても、当院では、無理です。
できる医療機関もきっとどこかにはあるでしょうから、ぜひご自身で納得の行く対応をしてくれる医療機関を探していただきたいと思っています。

当院の院内ルールにも問題がある(ルールを曲げてでも自分のワクチンを優先しろ)と言いたいのかもしれませんが、ワクチン接種に限らず、色々と理由があって院内ルールが出来ています。特定の方にゴネられたからといって、それを曲げることはありません。

全体からみて、そのような「クレーマー」な方は、本当にごくごく一部、1%にも満たない人たちであることは、もちろん理解しています。
しかしながら。
毎日120~130人の患者さんを診察していますので、その「1%にも満たない人たち」を毎日診察もしますし、そういう方は執拗に電話してきますので、当院スタッフは連日、「不当なクレーム」による被害にさらされています。
最近はもう、本当に毎日です。

はっきり、心を削られます。えぐられます。大変傷ついています。
経験のない方には理解できないほどに、傷つけられています。

繰り返しますが、私達医療機関のスタッフもみんな人間です。
そして、魚心あれば水心、です。
人間としての敬意と節度を持って接してくださる大多数の患者さんには、これからも、今まで通りにきちんと対応していきます。
しかし。
こちらから患者さんに謙れと言わないのと同様に、私達も患者さんに謙りません。
今後は、当院やスタッフのことを不当に下に見る、悪質なクレーマーと感じた場合、患者さんとしては扱わず、その時点で直ちに対応を打ち切り、以後の診療を一切お断りすることを、ここに宣言します。
さらに、対応打ち切りを通達したにもかかわらず、その後も繰り返し電話、あるいは窓口にこられた場合は、業務妨害その他の犯罪行為として直ちに警察に通報します。
以上、ご了承ください。

「患者の立場であれば、医療機関の人間に何を言っても何をしても許される」と思っていませんか?
決してそんなことはないですよ、と言いたい。

これを読まれて「もしかして私のことかしら」と不安になられた方がおられましたら、申し訳ありません、おそらくあなたのことではありません。
上にも書きましたように、そのようなクレーマーは本当にごくごく一部です。
大多数の方には関係ない話です。
しかしながら、なぜ、今回、私がこのブログという公の場にこの話を書こうと思ったのか。
その事情を汲み取っていただけると、嬉しく思います。


今シーズン(2024/2025シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

2024年 10月10日(木)~12月20日(金)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は16:00~18:00の日時予約です。

火・水・木・金曜日:朝診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は9:30~11:30の日時予約です。

完全予約制です。
予約無しで来院されても接種できません。

(ご注意)

※予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。
接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい。

※昼診でのインフルエンザワクチン接種はありません。


<予約受付>

Web予約:9月27日(金)19:00(午後7時)~予約受付開始

※予約ができる時期の少し前になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみ。
 当院の診察券をお持ちでない方は、予約できません。

電話・窓口での予約はできません。


<予診票>

インフルエンザ予防接種予診票_v3.1.pdf

<料金>

3500円/回 


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下(13歳未満)の方は、予約システムの指示に従って、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○13歳以上の方は、1回接種です。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。

○インフルエンザワクチン接種と同時の保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には一切対応しません。

○卵アレルギーで完全・厳密除去中の方は、原則として接種しません。どうしても接種したいという方は、予約前に一度受診してご相談下さい。
 なお、少しでも卵を食べて症状がないことを確認できている方は通常通りに予約・接種できます。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、当院まで電話でご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった(無断キャンセル)場合、以後のネット予約および当院でのワクチン接種ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。

○例年、この時期にはインフルエンザ予防接種に関連するお電話でのお問い合わせや予約の申込みが非常に多く、通常の診療に大きな支障がでる事態となっているため、お電話や窓口での予約およびお問い合わせには一切対応しません。インフルエンザワクチンに関するお電話によるお問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。
 ただし、予約をされた後の、急な病気などやむを得ない事情での予約変更やキャンセルに関しては、お電話や窓口でも対応させていただきます。

○Web予約のみですので、当院の診察券をお持ちでない方は予約できません。ご了承ください。

○昨年までと料金が異なります。ご注意・ご了承ください。


2023年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年12月30日

2023年の診療は、昨日、12月29日(金)の朝診で終了しました。

本年は、長く続いた「コロナ禍」と言われた状態から、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に分類変更されたこともあり、2019年までのコロナ前の状態に近い日常生活が徐々に戻ってきました。
行事などの制約もかなり少なくなり、マスクマスクと言われることもなくなり、お子さん達が、子供らしい生活を送れるようになったことは、良いことだと感じています。

一方、医療現場としては、やはり完全に「コロナ前」の診療に戻すわけにはいきません。医療現場というのは、感染リスクが高い方(患者さん)が集まる場所でもありますから、これからも「ある程度の」感染対策は必要だと考えています。それは、受診される患者さん本人のためにも、他の患者さんたちのためにも、医療機関のスタッフのためにも、です。
ですので、ひきつづき、熱のある方、あるいは咳や鼻汁などの、感染症を強く疑わせる症状または他者に病気をうつしやすい症状のある方は、来院前の医療機関への連絡や、マスク着用などのいわゆる「咳エチケット」をはじめとした感染対策へのご協力をひきつづきよろしくお願いいたします。

また、特に最近は患者さんがとても多く、朝診・夕診ともに人数制限をさせていただく日が多くなってしまったことを申し訳なく思っています。できるだけ制限せずに診察したいという思いはあるのですが、診られる人数には限りがありますので、ご理解とご協力をどうかよろしくお願いいたします。

診療の際に「こんなに遅くまで診ていただいてありがとうございました」「診てもらえて助かりました」などと患者さんから声をかけていただくと、スタッフ一同、疲れが吹っ飛んでやりがいを感じています。患者さんに喜んでいただけることが、そしてそのように声をかけていただけることが、私達の何よりの報酬です。

これからも、地域の皆様のご期待に応えられるように、そしてより良い医療を提供できるように、スタッフ共々、より一層の努力と創意工夫を続けて参ります。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。


オンライン資格確認とは何か

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年10月30日

オンライン資格確認とは、保険資格の確認がオンラインでできる仕組みです。

マイナンバーカードを使う方法と、健康保険証による確認方法があり、マイナンバーカードのICチップの情報や、健康保険証の記号番号等を用いて、オンラインで健康保険の資格情報の確認ができる仕組みです。
2021年春に試験運用開始の後、2021年10月に本格運用がスタートし、当院では2022年11月25日より使えるようになりましたが、2023年4月からはオンライン資格確認の導入が「原則義務」になりました。
オンライン資格確認の導入が義務となっているのは、保険医療機関と保険薬局が対象です。
今のところ、訪問看護ステーション、整骨院、接骨院、鍼灸院、あんま・マッサージなどは対象外となっています。

原則義務というのは、特段の事情(機器や回線のトラブルで資格確認が出来ない、など)がない限り、保険診療を行う際には毎回、オンライン資格確認を行わないといけない、ということです。
このオンライン資格確認は、資格確認のための同意を患者さんから得る必要はありません。個人情報保護法で「法令に基づく場合」にあたるので、本人の同意を得る必要はないと国から通知が出ています。

マイナ保険証(マイナンバーカード)をご利用の場合、受付の機器を操作していただくと、毎回、特定健診・薬剤情報等の閲覧について、同意するかどうか尋ねる画面が出てきます。ここで同意するかどうかは患者さんの権利です。みられたくない場合は同意しないことも可能ですし、同意されなくても保険診療は行えます。

一方、オンライン資格確認に関しては、上記のように、患者さんの同意を得て行うものではないため、保険診療を行う際には、当院から同意を求めることなく、受付操作の一環としてオンライン資格確認を行います。
仮に、「オンライン資格確認に同意しません」と受付で申し出られた場合、保険診療そのものを拒否することになりますので、自費で診療を行うか、診療をせずにお帰りいただくか、ということになります。
「原則義務化」されているということは、オンライン資格確認をせずに保険診療を行うことは原則として出来ない、ということです。

こう説明すると、一部には、「原則ということは必須ではないのだから、なくても良い筈だ」と主張される方がおられますが、原則というのは例外が存在するという意味であり、国からの通知で、どういう場合には例外として扱って良い(オンライン資格確認をしなくても保険診療を行って良い)のか、という事例も示されています。
オンライン資格確認は本人の同意が必要ないものですので、「患者さんがオンライン資格確認に同意しない」ことをもって例外扱いにはなりません。どうしても拒否される場合、保険診療が行えないということになります。ご承知おき下さい。


今シーズン(2023/2024シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

2023年 10月12日(木)~12月22日(金)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は16:00~18:00の日時予約です。

火・水・木・金曜日:朝診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は9:30~11:30の日時予約です。

完全予約制です。
予約無しで来院されても接種できません。

(ご注意)

※予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。
接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい。

※昼診でのインフルエンザワクチン接種はありません。


<予約受付>

Web予約:9月22日(金)19:00(午後7時)~予約受付開始。

※予約ができる時期の少し前になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみとなります。
 当院の診察券をお持ちでない方は、予約できません。

電話・窓口での予約はできません。


<予診票>

インフルエンザ予防接種予診票_v3.1.pdf

<料金>

3000円/回


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下(13歳未満)の方は、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○13歳以上の方は、1回接種です。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。

○インフルエンザワクチン接種と同時の保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には一切対応しておりません。

○卵アレルギーで完全・厳密除去中の方は、原則として接種しません。どうしても接種したいという方は、予約前に一度受診してご相談下さい。
 なお、少しでも卵を食べて症状がないか軽微であることを確認できている方は通常通りに予約・接種できます。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、クリニックまで電話でご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった(無断キャンセル)場合、以後のネット予約および当院でのワクチン接種ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。

○例年、この時期にはインフルエンザ予防接種に関連するお電話でのお問い合わせや予約の申込みが非常に多く、通常の診療に大きな支障がでる事態となっているため、お電話や窓口での予約およびお問い合わせには対応しません。インフルエンザワクチンに関するお電話によるお問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。
ただし、予約をされた後の、急な病気などやむを得ない事情での予約変更やキャンセルに関しては、お電話や窓口でも対応させていただきます。

○Web予約のみですので、当院の診察券をお持ちでない方は予約できません。ご了承ください。


暴言・暴力・迷惑行為への対応について

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年7月24日

当院における、暴言・暴力・迷惑行為への対応・考え方について、あらためて明示させていただきます。

当院では、来院者および職員の安全を守り、診療を円滑に行うとともに、最善の医療を提供するために、以下のような暴言・暴力・迷惑行為、またはそれに類似する行為が認められた場合、診療をお断りし、退去を命ずる場合があります。
併せて、状況に応じて警察に介入を依頼したり、法的措置をとらせていただく場合があります。

予めご了承いただくと共に、ご理解とご協力をお願いします。

◯大声や奇声、暴言、または脅迫的な言動により、他の患者さんや来院者、当院の職員に迷惑や危険、危害および恐怖を与えること。(尊厳や人権・人格を傷つける行為)

◯来院者および当院職員に対する暴力行為、もしくはその恐れがある場合。

◯解決しがたい要求や、理不尽な要求を繰り返し、診療業務や職員の業務を妨げた場合。

◯当院職員の指示に従わず、診療業務や職員の業務を妨げた場合。

◯謝罪や謝罪文を強要すること。

◯職員にみだりに接触すること、卑猥な発言などの公然わいせつ行為、あるいはストーカー行為をすること。

◯正当な理由なく院内に立ち入り、長時間とどまること。または当院職員からの退去の指示に従わないこと。

◯院内の機器類の無断使用、持ち出し、または故意に破壊した場合。

◯当院の了承を得ずに撮影や録画・録音をすること。

◯その他、他の来院者や当院にとって迷惑と判断される行為、および診療業務に支障をきたす迷惑行為。

 


マイナ保険証・オンライン資格確認などについて

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年5月28日

既報通り、当院では、令和4年11月25日より、マイナンバーカードの保険証利用(マイナ保険証)によるオンライン資格確認を行っています。

このご利用、あるいは保険診療について、あらためて注意事項を説明させていただきます。

■マイナンバーカードを保険証として利用するには事前登録が必要です。

マイナンバーカードを所有しているだけでは健康保険証として利用できません。
マイナポータルサイトかセブン銀行ATMなどで、保険証として利用するための事前登録を行ってください。
あるいは、当院で初めてマイナ保険証の受付を行う際に、画面に表示された手続きに従って登録を行って下さい。

■マイナ保険証は原則、受付ではお預かりできません。

マイナ保険証は健康保険証とは違い、受付にご提示いただくものではありません。
カードリーダーに置いていただき、ご自身でタッチパネルで受付操作をしていただく必要があります。
当院のスタッフが代理で操作することはできませんので、予めご了承ください。

■マイナ保険証は、受診ごとに毎回ご持参ください。

マイナ保険証は、デジタル庁及び厚生労働省の指示により、毎回ご持参いただき、マイナ受付をしていただく必要があります。

マイナ受付の際に、暗証番号か顔認証で本人確認を行います。
この認証には、失敗していい回数に制限があります。
規定の回数以上認証に失敗すると、マイナンバーカードの電子証明書にロックがかかり、使用できなくなります。
ロックの解除ができるのは、自治体の窓口のみです。
更に、認証エラーの回数は蓄積型です。
例えば当院で1回暗証番号を間違えて認証エラーをした場合、当院でも他の医療機関でも失敗できる回数は残り2回です。
医療機関が違ったり、日数が開いたりしても、エラーになった履歴は消えないそうです。
十分ご注意ください。

従来どおりの紙(あるいはプラスチックなど)の保険証を利用される場合にも、従来どおり、その月の初回の受診時には必ずご提示下さい。また、月の2回め以降も、受診の都度、オンライン資格確認(保険証が有効かどうかの確認)をさせていただき、もし保険情報が無効あるいは失効、該当なし等と表示された場合には、保険証の提示をお願いしますので、ご了承下さい。

■引き続き紙(あるいはプラスチックなど)の健康保険証も毎回ご持参いただいたほうが安心です。

マイナ保険証も、証明書の有効期限切れや破損、保険証の変更手続き前後など、利用できないことがあります。
マイナ保険証が使用できない場合には、健康保険証がないと、マイナンバーカードには保険情報は記載されていませんので、保険情報が一切確認できません。
その場合には、一時的に全額自己負担とさせていただきます。

なお現在までに、マイナ保険証が事実上利用できなかった事例として、保険証が切り替わる際(就業・離職・転職・転居等)に以下の現象がありました。

1)失効した古い保険証がオンライン資格確認では「有効」となってしまう
(考えられる理由)=失効した側の保険者が失効の登録をしていない

2)新しい健康保険証は既に持っているが、オンライン資格確認では「該当なし」となってしまう。
(考えられる理由)=新しい保険者がマイナ保険証に紐づける保険情報を登録していない

例えば、最近の例では、4月の初めに保護者が転職されたお子さんですが、5月20日を過ぎて受診された時点で、まだ新しい保険情報がオンライン資格確認で「有効」の確認ができませんでした。
その方の場合は、紙(プラスチック)の新しい保険証を持参しておられたので、そちらで受付をして保険診療を行うことができました。

保険証が手元に届いていても、保険者側でマイナポータルへの登録にタイムラグがあると、マイナンバーカードでは保険情報が確認できません。
その場合、紙(あるいはプラスチックなどの従来型の)保険証をお持ちいただければ保険診療で対応可能ですが、お持ちでない場合は一時的に自費による全額負担とさせていただき、後日有効な保険証をご持参いただいた時点で保険診療として清算させていただきます。

■医療証(受給者証)は必ずご持参・ご提示下さい

子ども医療医療証などの医療証の情報はマイナンバーカードでは取得できません。必ず持参して下さい。

■お薬手帳はご持参ください

マイナ保険証による情報取得に同意いただいた場合でも、直近1か月~2ヶ月の他院での処方内容は、マイナポータルのシステム上、取得できません。
マイナポータルで参照できるのはレセプト情報ですので、古い情報だけになります。
現在内服中の薬の情報はとても大切ですので、お薬手帳は必ずご持参ください。

 


あけましておめでとうございます。

投稿者 j_sugimoto 日時 2023年1月3日

あけましておめでとうございます。

2023年も、より一層、良い医療を提供できるように、スタッフ一同、頑張ります。

新年は、1月4日(水)から診療いたします。

今年も「すぎもとキッズクリニック」をよろしくお願い致します。


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