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新型コロナの療養期間について

投稿者 j_sugimoto 日時 2022年9月20日

先日、正確には2022年9月7日から、新型コロナウイルス陽性者の療養期間が変更(短縮)されました。

現時点での、新型コロナの濃厚接触者および陽性者の待機・隔離期間をまとめます。

○有症状者の場合
入院した場合としていない場合で療養期間が異なります。

・有症状かつ入院した場合
従来と同じです。
発症日を0日目とし、11日目に症状軽快から72時間経過していれば解除可。
高齢者施設に入所している人は、入院している場合と同様の療養期間です。

・有症状で入院しなかった場合(当院で診断された殆どの方がこれに該当します)
発症日を0日目とし、8日目に症状軽快から24時間経過していれば解除可。
解除に際して診察や検査は不要です。
また、検査をして陰性でも早く解除が可能になることはありません。

○無症状の場合(無症状陽性者のことです。発症した後で症状が軽快し、なくなった人のことではありません)
検体採取日を0日目とし、7日間の隔離ですので、8日目から解除可です。
ただし、5日目に検査キットで陰性を確認すれば6日目から解除可です。
なお、検査時に無症状だった人が途中で発熱等の症状が出現し、新型コロナを発症した場合、発症日を0日目として有症状陽性者扱い(隔離期間を設定し直し)となりますのでご注意ください。
また、当院では無症状の方への検査は行っておりませんので、当院で診断された方は無症状陽性者ではありません。

○濃厚接触者の場合
こちらは変更ありません。
最終接触日を0日目とし6日目に解除可です。
ただし、2日目と3日目の抗原定性検査で陰性が確認されれば、最短3日で待機解除が可能です。

当院では、隔離期間短縮のための検査(保険適応がないため自費検査です)は行っておりません。


また、注意していただきたいことは、殆どの方の隔離期間は上記のように、7日間(8日目に隔離解除)となっていますが、実は10日経過するまでは感染力が「そこそこ」あることがわかっています。
つまり、気をつけていないと、まだ、うつります。
このことに際して、政府の専門家会議でも問題視されており、例えば政府分科会の尾身茂会長も、「政府が7日間でよいと言えば完全に安全なのかというとそうではない。実際には、感染が広がるリスクが残っているという現実を、多くの一般の人に知ってもらわなければならず、それを伝えるのは政府の責任だ」「リスクがあるということを共通理解として持ってもらったうえで、リスクに対応した行動をお願いしたい。ウイルスが体からなくなるまでの間は、高齢者に会うなどリスクの高い行動を控えてもらう必要がある」と述べています。

それを受けてでしょう、厚生労働省からの通知では、上記の隔離期間の他に、
発症から10日間がたつまでは、
・検温など自分で健康状態を確認する
・高齢者など重症化リスクの高い人との接触や、施設への不要不急の訪問を避ける
・感染リスクの高い場所の利用、会食などを避ける
・マスク着用など自主的な感染予防の行動の徹底
を求めています。

つまり、7日目以降も、10日間が経過するまでの間は、ほかの人に感染させるリスクがあるということを意識して行動することが求められます。

現在、こども園や学校によって、陽性者の登園・登校までの日数が、7日のところと10日のところがあるのは、上記をふまえて各施設がそれぞれ判断しているわけです。
各ご家庭のご事情もあるでしょうが、ご自身が通園あるいは通学等している施設や職場の判断・決まりに従って下さい。