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ブログ記事

仮性アレルゲン

投稿者 j_sugimoto 日時 2017年4月2日

仮性アレルゲン、というのをご存知ですか。

食物アレルギーは、ある食品を食べた事により体が免疫反応を起こして化学物質を放出し、その結果として、アレルギー症状が出る事を言います。

一方、仮性アレルゲンは、その食品自体にアレルギーの時と同じ症状を引き起こす化学物質が含まれていて、それが直接体に作用します。

言い換えると、
・食物アレルギーは、食べ物をきっかけに自分の体が化学物質を作り出して症状が出る
・仮性アレルゲンは、食べ物に含まれる化学物質によって症状が出る
ということです。

仮性アレルゲンとなる化学物質と、含まれている食品の例をあげてみます。

○ヒスタミン(かゆみ、むくみ、蕁麻疹)
ほうれん草、なす、トマト、えのきたけ、たけのこ、さといもチーズ、そば、牛肉、馬肉、とうもろこし、など

○セロトニン(平滑筋の収縮、血管の収縮)
トマト、バナナ、キウイフルーツ、パイナップルなど

○アセチルコリン(自律神経失調、血管の拡張、気管支収縮=喘息症状)
やまいも、なす、トマト、たけのこ、里いも、クワイなど

○チラミン(血管収縮、血圧上昇、頭痛、動悸、発汗、吐き気・嘔吐)
チーズ、チョコレート、アボカド、バナナ、ナス、トマト、鶏レバーなど

○トリメチルアミンオキサイド(アレルギー反応を悪化させる)
カレイ、鱈、スズキ、イカ、エビ、カニなど

○サリチル酸化合物(アレルギー反応を悪化させる)
トマト、きゅうり、じゃがいも、いちご、りんご など

全てに「など」がついていますが、たくさんあります。
仮性アレルゲンとなる化学物質も、他にもまだまだ存在します。

仮性アレルゲンによる症状は、用量依存性がある、つまり大量に摂取したときに症状は強くなること、アレルギー症状は毎回は起こらないことが特徴です。
仮性アレルゲンによる症状か、食物アレルギーによる症状かを見分けるためには、血液検査がある程度有用です。
血液検査で絶対的なことがわかるわけではありませんが、参考になります。

対策としては、食材が古くなると化学物質が増えるものが多いので、食材は新鮮なものを調理に使用することが重要です。また、加熱すると症状が出にくくなることが多いので、加熱・湯切り・あく抜きなどの加工をしっかり行い、少量ずつ摂取することで、強い症状が出るのを防ぐことができます。
また、症状が出たことのある人は、体調が悪い時にはこれらの食品は摂取を控えるか、摂取量を少なくしてください。

 


血液型検査

投稿者 j_sugimoto 日時 2017年3月5日

以前には、生まれた病院で血液型を教えてもらうのが普通のことだった時代もありました。
しかし、最近では、赤ちゃんの血液型を調べない(検査しない)病院が一般的です。

赤ちゃんの血液型を検査しない理由の主なものは、生まれたばかりの新生児の血液にはお母さんからもらった抗体(移行抗体)があったり、自分自身の抗体が十分にできていないなど、検査結果が不安定になる要素があり、調べても正確な血液型が出ない場合があるからです。
血液型検査は1歳を過ぎてから行うのが「常識」となっています。

保育園や幼稚園、学校などの書類で、血液型を書く欄があり、外来で血液型検査を希望されることがあります。
理由を尋ねると「緊急時の輸血などに役立てるため」などと説明されることが多いようです。
しかし、医療機関側では保護者が告げた、あるいは過去の血液検査の結果による血液型を鵜呑みにしません。過去には、そういった情報により間違った血液型を輸血してしまった事例(異型輸血)がありますが、ほぼ全ての裁判で医療機関側が敗訴しています。

輸血をする場合は必ず血液型をその場で再検査し、そして、クロスマッチテストといって、もらう側と提供者との血液を混ぜあわせて問題がないかをチェックします。

ですから、事前に血液型を調べておいても、実は医学的には全く何の役にも立ちません。
血液型を知っていて役に立つのは、「血液型占いができる」ことぐらいです。それ以外の意味はほぼありません。

しかし、保育園などの提出書類にどうしても血液型の記載が必要で、書かないと受理してくれない場合は、O型、さらにRh式の記載も必要な場合は-(マイナス)と記載しておくと良いと思います。というのは、上にも書いたように今の日本ではあり得ないことだと思いますが、万が一、その情報だけで輸血を行うことになっても、本人の実際の血液型が何型であれ、O型Rhマイナスの血液であれば、輸血されても大丈夫だからです。
ただ、実際には、空欄にしておいてもまず問題なく受理されます。

そういうわけで、血液型検査「だけ」のために採血をするのは、子供が痛いのに得られる情報の価値が低く、極めてナンセンスです。
当院では血液型検査「だけ」のために採血をするのは基本、お断りしています。
おすすめは、何かの採血の時に「ついでに」血液型検査をすることです。
それなら、少し多めに血液をとるだけで、採血の痛さは全くかわりませんので、お薦めです。
ただし、今からすぐに輸血をする場合を除いて、血液型検査は保険診療は適応されません(自費診療になりますが、例外的に保険診療の時に同時に自費の血液型検査を行うことは認められています)ので、費用負担は発生します。

血液型を調べる機会がなく成長した場合、16歳を過ぎたらぜひ献血しましょう。献血の際には血液型はもちろん、その他の肝炎等の感染症もチェックしてもらえます。

 


法人化のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2017年2月28日

平成27年に個人の診療所として開院した当院ですが、明日、3月1日より、法人化しまして、「医療法人純陽会 すぎもとキッズクリニック」となります。

医療法人になったとは言っても、患者さんからみれば、何かが大きく変わるということはないかもしれません。

クリニックの名前も今までどおりに「すぎもとキッズクリニック」なのですが、処方箋などの、正式な書類には、クリニックの正式名称として「医療法人純陽会すぎもとキッズクリニック」と書かれるようになります。

決してどこかに買収されたとか、経営統合するとか、そんな話ではありませんので、ご安心下さい。

今までどおりに院長の私が診察する、今まで通りのすぎもとキッズクリニックです。

法律では、「医療法人は、自主的にその運営基盤の強化を図るとともに、その提供する医療の質の向上及びその運営の透明性の確保を図り、その地域における医療の重要な担い手としての役割を積極的に果たすよう努めなければならない」とされています。

当院も、より質の良い医療を提供していくための努力を怠ることなく、医療知識・技術と診療態度のさらなる向上に努め、より一層、地域の皆様のお役に立てますよう、職員一同精進して参ります。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 


運動誘発性喘息

投稿者 j_sugimoto 日時 2017年1月15日

運動した時に気管支喘息症状が出て来るものを、運動誘発性喘息(EIA:Exercise Induced Asthma)といいます。

通常、運動誘発性喘息では、運動開始後数分ぐらいで息切れ、咳、喘鳴などが生じ、運動を中止すれば、30分から1時間程度、長くても数時間以内には改善します。

運動誘発性喘息が起こるメカニズムとしては、運動による換気量の増大により気道の冷却と加温が繰り返されること、気道の乾燥による浸透圧の変化、運動によって自律神経のバランスが悪くなること、などが原因となっていると考えられています。
そのため運動誘発性喘息は、特に換気量の多い冬季のスポーツ(マラソン、サッカー、スキーなど)で発症しやすいのです。
もちろん夏のスポーツでもみられるのですが、特にこの冬の寒くて空気が乾燥する時期には、運動誘発性喘息の症状が出る患者さんが多くなります。

運動誘発性喘息を診断するためには、呼吸機能検査をします。
運動負荷をしながら呼吸機能検査をすることが理想ですが、運動負荷をして直後に呼吸機能検査することを繰り返すというのは設備などの関係で難しいことも多く、安静時の呼吸機能検査のパターンと、運動して喘息が出る時のエピソードなどから総合的に判断して、運動誘発性喘息と診断することが多いです。

運動誘発性喘息の予防としては、まずはしっかりと準備運動・ウォーミングアップを行うことです。
運動する時間や激しさを、ゆっくりとした運動から始めて、体を慣らしながら徐々にふやしていくようにすると、喘息症状は出にくいです。
逆に、準備体操をしないで急に激しい運動をすると、発作が出やすくなります。
気道に冷たく乾燥した空気が流入することで発作が起きやすくなるため、気温や湿度が低いところでの運動を避けること、またマスクを装着することも有効です。
自律神経の調子を整えるために、睡眠は十分にとりましょう。

以上のことに注意を払っても、頻繁に運動誘発性喘息がおきる人は、予防薬を処方してもらい、運動前に使用するのがいいでしょう。

どうしてもコントロール出来ずに運動を減らさざるをえないお子さんも中にはいらっしゃいますが、たいていの場合、適切に対処することで、運動をすることは可能です。
「喘息の子は運動できない」というのははるか昔のお話です。
運動したら息がしんどくなる、咳き込む、というお子さんは、我慢したり運動をあきらめてしまう前に、どうぞ外来でご相談下さい。

 


乾燥性の皮膚炎とスキンケア

投稿者 j_sugimoto 日時 2017年1月9日

冬場で空気が乾燥するこの時期は、皮膚の状態が悪くなるお子さんが増えます。

皮膚のいちばん外側の部分を角質層といいます。
角質層には外部の刺激から肌を守る機能があるのですが、こどもの角質層は、大人の1/2~1/3の厚みしかありません。
大人でも厚みが約0.02mmしかないといわれている角質層は、皮脂膜でおおわれることによって乾燥から守られています。
そして、皮脂の分泌量が、大人と比べてこどもはかなり少ないのです。

角質層が乾燥する→バリア機能が低下する→外部の刺激に敏感になる→かゆみが生じる→皮膚をかく→角質層が傷つく→さらにバリア機能が低下する・・・
という悪循環に陥り、お肌はカサカサ、湿疹や皮膚炎になります。

このような悪循環を防ぐためには、適切なスキンケアが大切です。
スキンケアとは、大きく言えば、肌を清潔にすることと、肌を保湿すること、です。

洗う時は、肌に優しく刺激の少ない石鹸やボディシャンプーなどの洗浄剤を使って下さい。大人用のものは洗浄作用が強い分、肌への刺激も強いので、赤ちゃん用あるいは子供用、低刺激タイプ、アトピー性皮膚炎用、などと書かれているもののうち、お子さんの肌にあったものを探すのがお薦めです。泡タイプのものが洗いやすくてお勧めだと思います。

スポンジやナイロンタオル等は肌を傷つけてしまいやすいので、洗浄剤をしっかり泡立ててから、優しく手で洗うのがベストです。
すすぎは弱めのシャワーで、泡が残らないようにしっかりと洗い流します。洗浄成分が残っていると肌トラブルにつながるので、しっかり洗い流しましょう。

外来では、よく「石鹸は使わないほうが良いんですよね?」という質問を受けますが、肌の汚れをきちんと落とすには、石鹸を使わないより、上記のように刺激の少ない、肌に優しい洗浄剤を使った方が良い結果になることが多いです。
ただし皮膚の状態によっては使わない方が良いと判断することもありますので、迷った時には主治医と相談することがお薦めです。

お風呂の後には、角質層を保護している皮脂が少ない分を、保湿クリームやローションで補うことが大切です。
皮膚の乾燥を防ぐために、お風呂から上がったらできるだけ早く、軟膏を塗りましょう。
10分も経つと皮膚の水分量はお風呂に入る前と変わらなくなってしまいます。
お風呂から出たらすぐに保湿、を習慣づけて下さい。

湿疹のある部分の皮膚は吸収がよいので、すり込む必要はありません。
また、湿疹がある部分はデコボコしているため、軟膏をあまり薄く伸ばしたり、すり込んでしまうと、でこぼこの出っぱっている部分に薬がつかず、効果が出にくくなります。多めに塗ることを意識して下さい。
湿疹のないところは皮膚にデコボコがないので、少なめの量でよく効くことが多いです。

一旦乾燥肌になってしまうと、保湿剤を塗ってもすぐに乾燥してしまいます。
しかし、あきらめずに根気よく何度も保湿剤を使っていると、少しずつ少しずつ、乾燥しにくい肌になっていきます。
逆に、すぐに効かないからといって、塗るのをさぼってしまうと、上記の悪循環が始まって、ますます乾燥しやすい肌になって湿疹や皮膚炎も悪化してしまいます。
毎日根気よく、保湿を続けましょう。


あけましておめでとうございます。

投稿者 j_sugimoto 日時 2017年1月3日

あけましておめでとうございます。

2017年も、さらに質の高い医療を提供できるように、スタッフ一同、頑張ります。

今年も「すぎもとキッズクリニック」をよろしくお願い致します。

 


年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年12月30日

当院は、12月29日(木)で2016年の診療は終了しました。

皆様にとって、今年、2016年はどのような年でしたでしょうか。

当院にとって2016年は、開院して1周年が過ぎ、2年目を迎えた年でした。とても多くの患者さんにご来院いただき、出会いに恵まれた、充実した1年だったと感じています。

ご来院いただきました患者さんとご家族の方々に、また業務を支えて頂いたスタッフや業者さんなど関係者の方々に、深くお礼申し上げます。

来年が、皆様にとって佳い年となるよう、お祈り申し上げます。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年をお迎えください。

 


感染性胃腸炎の登園許可

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年11月18日

感染性胃腸炎のお子さんが増えています。
いわゆる「胃腸かぜ」「お腹のかぜ」とも言われる胃腸炎です。

感染性胃腸炎は、「法定伝染病」ではありません(0-157など一部のものを除く)から、水痘やおたふくかぜのように明確な「出席停止期間」がありません。
「症状が回復し状態がよくなれば」登園許可できることになっています。
これではよくわからないので、一応の具体的な基準があります。
以下はあくまでも法律で明確に定められているわけではありませんが、常識的に判断されるべき目安です。

○発熱

発熱がある間はもちろんダメです。
また、朝下がって夕方からまた熱が上がる、ということはよくありますので、丸1日下がっているのを確認してから、次の日に登園許可、となります。

○嘔吐・嘔気

吐いている間はもちろんダメです。
吐いていなくても、食べない、というのは胃腸がまだ普通の状態ではありません。
「丸一日以上、嘔吐が治まっていて、食事をいつもの半分以上食べられて、食べた後も腹痛もなく気持ち悪いとも言わない」のが目安です。

○下痢

いつもの元気なときの便の性状と回数になるのが理想です。しかし、完全に戻るにはかなりの時間(1~2週間)かかることも多いですので、そこまで待つのは大変です。
少なくとも水様便の間はダメです。
では、軟便は?回数は?という話になりますが、「水様ではなく、健康な時と同じとまではいかなくてもある程度形のある便で、回数もほぼ元気な時と変わらない、あるいは丸一日便が出ない」ぐらいが目安です。

登園許可の基準は概ね上記のような状態なのですが、ぜひ知っておいて欲しいのは、症状がよくなっても、便の中などにはまだウイルスが出続けます。1ヶ月ぐらいの間、ウイルスの排泄が続く場合も珍しくありません。ですから、症状がすっかりよくなっても、胃腸炎感染中およびその後かなり長い間、トイレの後の手洗いをしっかりしたり、おむつ交換の時も感染予防(汚物処理・手洗いなど)をきちんとしないと、まだまだ感染源になることがあります。

胃腸炎の登園許可は、「感染力なしなので登園許可」ではないのです。

時々、「うつらない証明書を書いてもらうように」と言われる保育園があるようですが、あくまでも、人にうつさない、ということではないので、「感染しないという証明」は書けません。
「登園許可書」なら書けます。
「行ってもいいでしょう」とは言えるけど、「うつらない保証」はできません、ということです。
どうしても絶対にうつらない状態になってから登園して下さい、と言われてしまうと、じゃあ1ヶ月はお休みして下さい、と言わざるを得ません。それでは保育園の存在価値が問われると思いますが、それでも、どうしてもと言われた場合は、やむを得ないです。

また、「ノロウイルスの検査をしてもらいなさい」「ロタウイルスの検査をしてもらいなさい」などと保育園や幼稚園から指示を受けて受診される方もおられます。そして、保育園あるいは幼稚園の先生も、親御さんも、「ノロあるいはロタなら休まないといけないが、そうでなければ休まなくても良い」と考えておられる方が時々(結構)いらっしゃいます。
しかし、実際には、ノロであろうがロタであろうがどちらでもなかろうが、あるいはアデノウイルスであろうが、感染性胃腸炎と診断した時点で、上記の出席停止に対する基準・考え方は全く同じです。

現実的には、幼稚園・保育園は、うつる・うつらないとか、診断(何ウイルスか、など)に極端にこだわるのではなく、「病院・医院から登園して良いと言われるまではお休みして下さいね」という対応をしていただいて、検査するかどうかも含めて、判断をこちら(医療者)に任せていただくのがお互いのためだと、私は思っています。

 

 


MRワクチンの在庫が確保できません。

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年9月24日

既報通り、MR(麻しん風しん)ワクチン流通量が不足し、入手が大変困難になっています。

そのため、MRワクチンのネット予約を中止させていただいています。

既に、任意接種(自費)の方は全てお断りしており、定期接種の方も、2期(年長児)の方は接種待ちリストに登録(入荷次第こちらから連絡させてもらう待ち予約)とさせていただいて、医学的に最優先で接種すべき1期(1歳児)の方への接種は続けていました。

しかし、入手困難な状態が続き、どうしても在庫が確保できなくなっていますので、1期(1歳児)の方も、接種待ちリストに登録(入荷次第こちらから連絡させてもらう待ち予約)とさせていただきます。登録をご希望の方は、診療時間内にクリニックにお電話でお申込み下さい。

1歳での初めてのMRワクチンは大変重要で、少しでも早く接種した方が良いため、当院でも入手のための努力は続けますが、もし、当院よりも早く他院で接種が可能であれば、接種可能な医療機関で接種していただければと考えます。
このようなことを提案するのは大変不本意なのですが、お子さんのために最善の方法をとっていただきたいと思いますので、あえて書かせていただきます。

本来であれば、小児科医として、また数多くの感染症を診てきた医師として、定期接種のみならず、大人・子どもを問わず免疫がないかもしれないたくさんの方に少しでも早くMRワクチンを接種するように呼びかけたいところなのですが、肝腎のワクチンがこれだけ不足していると、どうしようもありません。

MRワクチンは増産される予定とのことですので、流通が再開され次第、接種待ちリストの方から順次接種を行い、予約も再開します。

ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、ご理解いただければ幸いです。

 


インフルエンザワクチン接種について

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年9月13日

今シーズン(2016/2017シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

2016年 10月17日(月)~12月21日(水)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は(一般診察とは別で)16:00~18:30の日時予約です。

火曜日:昼診(14:00~16:00)をインフルエンザワクチン専用枠とします。日時予約です。

(ご注意)
予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、昼診は短時間に多数の方がお越しになられますし、夕診は一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。
接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい

<予約受付>

Web予約:9月21日(水)午前9時~予約受付開始。
※予約ができる時期になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、携帯、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみとなります。

電話・窓口での予約:10月3日(月)より開始
※電話・窓口での予約の受付は朝診(9:00~12:00)の時間帯に限ります。


<予診票>

インフルエンザ予防接種予診票_v2.0.pdf

<料金>

3000円/回


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下の方は、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。

○インフルエンザワクチン接種と同時に保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には対応しておりません。

○インフルエンザ以外のワクチンを直近で接種している方は、生ワクチンからは4週間、不活化ワクチンからは1週間、間隔を空ける必要があります。間隔が空いていない場合は、当日お越し頂いても接種できませんので、ご注意下さい。

○卵アレルギーで完全除去中の方は、予約前に一度受診してご相談下さい。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、クリニックまでご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった場合、以後のネット予約ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。


麻疹のニュース

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年8月28日

恐ろしいニュースです。

麻疹で発熱後の発疹が出現した日に、大きな規模のコンサートに行った19歳の男性がいた、というニュースがありました。

参照:麻疹感染の男性が巨大コンサートに参加…厚労省、感染拡大の注意喚起(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160825-OYTET50041/

麻疹は、空気感染する、感染力が非常に強い感染症です。このため、同じコンサートに参加した他の人などにも、二次感染の発生が心配されています。
コンサート会場、あるいはその前後の交通機関、あるいはコンサート会場以外にも件の男性が立ち寄った場所などで、他の人に感染させてしまっている可能性があります。
報道されている以上の情報はありませんので、詳細はわかりませんが、件の男性は兵庫県西宮市内在住で、8月14日に千葉市の幕張メッセで開かれた巨大コンサートに参加しており、13~15日に東京都内、神奈川県内も訪れたということですので、かなり広範囲にウイルスを撒き散らしているであろうことは想像できます。

麻疹はワクチンが非常に有効な病気ですので、ワクチン接種しておりちゃんと抗体ができている人には、感染しません。もちろん、一度かかったことのある人にも感染しません。
ということで、感染が拡大するかどうかは、件の男性と接触のあった人(空気感染しますので、近くを通っただけの人も含む)の中に、ワクチン接種済だが抗体が十分にできなかった人、できた抗体が消えてしまった人、ワクチン未接種の人が、どれだけいたか、が鍵になります。

日本の麻疹は、2015年3月27日に「排除状態」と認定されていました。
「排除状態」というのは、国内での発生が3年以上抑え込まれていることを条件に、WHOによって決定されます。
しかし、世界には麻疹が抑え込まれていない国がまだいくつもあります。
だから、日本では「排除状態」だからといって、ワクチンを打たなくても良い、という話にはならないわけです。
かつての天然痘のように、世界中が「排除状態」になってはじめて、もうワクチンは打たなくても良いのでは、という話になります。

麻疹といえば発疹のイメージがあると思いますが、通常、発疹が出てくるのは発熱後3~4日たってからです。
麻疹ウイルスに感染すると、10日前後(8~14日)の潜伏期間を経て、まず、カタル期と言われる時期に入ります。
この時期には38~39℃の発熱が続いて、全身倦怠感、上気道炎症状(咳や鼻汁などの風邪症状)、結膜炎症状が出現、次第に増強します。
乳幼児では下痢、腹痛等の腹部症状を伴うことも多いです。
実は、カタル期には、上記の症状だけで、診察しても、風邪でしょう、という話になることが多いです。
頬粘膜(口の中)に、コプリック斑と言われる小さな白い斑点が出来ることが特徴的で、これが確認できれば麻疹の診断ができます。
しかし、コプリック斑が出来ないことも多く、できている期間も短いため、診察で確認できないことも珍しくありません。
カタル期に次いで、発疹期となり、全身に発疹が出てきます。発熱も40℃を超えることが多いです。
その後、3~5日たって(発熱から1週間ぐらい)、回復期に入ると、発疹は退色し、発熱もなくなり、風邪のような症状も軽快していきます。

麻疹は合併症が多く、約30%の割合で合併症がみられます。主なものは、肺炎、中耳炎、腸炎、クループなどがあります。
また、頻度は低いですが、脳炎の合併もあります。
肺炎や脳炎を合併すると、死亡したり、回復しても障害が残ってしまうこともあります。
さらに、麻疹に特徴的な合併症に、「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」というものがあります。
これは、麻疹罹患後平均7~10年で発症します。すっかり元気になって、何年もたって、麻疹のことなどすっかり忘れてしまった頃に発症するのです。
知能障害や運動障害が徐々に進行して、数か月で寝たきりになり、数年から十数年で死に至る、という病気です。

以上のように麻疹はとても恐ろしい病気なのですが、麻疹には、発症してからの直接の治療薬はありません。
したがって、予防接種をきちんと打って、感染しないようにすることが、唯一、かつ、とても有効な対策となります。

もし麻疹のワクチン(MRワクチン)をまだ打っていない方は、どこかでうつってしまう前に、可能な限り早く、1日でも早く、接種しましょう。

 


ペットボトル症候群

投稿者 j_sugimoto 日時 2016年7月10日

このところ暑い日が多いので、熱中症が多く報告されているようです。

熱中症の予防には水分や塩分の摂取が重要となります。
そこで「ポカリスエット」や「アクエリアス」など(他にもたくさんありますが)のスポーツドリンクを飲む機会が増えるかと思います。
のどがかわくため、他にもつめたい清涼飲料も欲しくなります。
しかし、スポーツドリンクや清涼飲料には糖分が多く含まれています。
糖分の多いこれらの飲料を多量に飲み続けていると、急激に血糖値が上がる「ペットボトル症候群」に陥る危険性があります。

「ペットボトル症候群」の正式な名称は、「ソフトドリンク・ケトーシス」といいます。
糖分の多いソフトドリンクなどを継続して多量に摂取することで血糖値が上昇し、血糖値を一定に保つために必要なインスリンの働きが一時的に低下するために起こります。
インスリンが足りなくなると、吸収したブドウ糖をエネルギーとして上手に利用できなくなり、体の中に蓄えてある脂肪などを分解してエネルギーとして利用せざるを得なくなります。
そのときに「ケトン体」と呼ばれる代謝物が増えてしまうので、血液が酸性に傾きます。
これを「ケトーシス」というのですが、結果として、意識が朦朧としたり、強い倦怠感があったりします。

糖分の過剰摂取のために血糖が上がってしまうと、それを薄めようとしてさらに水分を欲するため、のどが渇きます。
血液の浸透圧も上がるので、浸透圧利尿と言いますが、尿の量も増えます。そうなると、体から水分がさらに出て行ってしまうので、そのせいでさらにのどが渇き、甘い飲み物をさらに飲んでしまうという悪循環に陥ってしまいます。

一般的な清涼飲料水には、 1 リットル当たり 100 グラム前後の糖分が含まれています。
一般的なスポーツドリンクには、1 リットル当たり 40~60 グラム程度の糖分が入っています。
角砂糖1個が4~6グラム前後なので、1 リットルの飲料を一気に飲んだ場合、清涼飲料水では角砂糖 20 個、スポーツドリンクでは角砂糖 10 個をかじったのと同じことになります。

激しい運動をする場合や、長時間運動を続ける場合、糖分を増やしてエネルギーを補給する必要があります。
塩分も汗をかくことで大量に喪失するため、多くとる必要があります。
スポーツ飲料は、このような場合を考えて、そういう場合にちょうど良いように、成分ができています。
ですから、通常の日常生活の中で摂るには適切でないのは当然です。
日常の生活における脱水の予防には、スポーツドリンクや清涼飲料水だけでなく、お茶やミネラルウォーターなどの糖分の入っていない飲み物と交互に摂ったりするなどの工夫が必要です。

また、乳幼児は、糖分が多すぎると上記の「ペットボトル症候群」を起こしますが、少なすぎると低血糖を起こします。
食事が採れない時には、経口補水液(OS-1など)を上手に摂ることが大切です。

時と場合に応じた適切な水分摂取を行うことで、「ペットボトル症候群」や熱中症を上手に予防しましょう。

 


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