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ブログ記事

年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年12月30日

当院は、12月29日(火)で2015年の診療は終了とさせていただきました。

皆様にとって2015年はどのような年でしたでしょうか。

当院にとって2015年は、始まりの年、かけがえのない年でした。
5月に開院し、当初は慣れないこともたくさんあり、時々は戸惑いながらも、様々な患者さん・お子さん達の診療を行って参りました。

当院に足を運んで下さった皆様、誠にありがとうございました。

来年が、皆様にとって佳い年となるよう、お祈り申し上げます。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年をお迎えください。

 


風邪薬の処方日数

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年12月24日

今日は、いわゆる風邪薬の処方日数などについてのお話です。

通常、いわゆる「風邪薬」つまり咳・鼻・痰を抑えるための薬の場合、4日間分くらい、休日などの関係で多少増減して、3~5日ぐらいの日数で私は処方しています。
症状によって、あるいはお伺いしたご都合によって、1週間処方することもあるし、悪化することが心配だから1~2日後に再診するようにお話して、短めの処方にすることもあります。
(もちろんアトピーや喘息などの慢性疾患では2~4週間、場合によっては2ヶ月などの長期処方をすることもよくあります)

この時期は、年末年始のお休みの関係で、長期処方を希望される方も多くなりますし、お休みの間に「明らかにただのカゼと思われる症状で」救急センターを受診するのもお互いに(救急センターも、患者さんも)大変なので、ある程度は長めに処方することになります。

そういう事情を考慮しながら処方日数は決めていますが、普段から、風邪で受診された際に、「できるだけ長く薬を出して欲しい」と言われることは、よくあります。2週間とか3週間、時にはそれ以上の処方を希望されます。風邪薬で、です。

しかし、年末年始のお休みなどの特別な事情がある時は別として、やはり、一般的なカゼの場合、4~5日以上、症状が続く時は、また受診していただいた方が良いです。
長引く場合は、初期には風邪に見えても実は違う病気の可能性もあるし、初めは実際に風邪であっても、途中から”こじれて”肺炎などになっている(2次感染と言います)可能性もあるので、検査や治療の追加が必要かもしれません。

漫然と薬をのんで、実はどんどん病気が悪化していた、などということがないように、「これで治らない場合はまた受診して下さいね」という意味を込めて、風邪薬は数日分しか処方しないようにしています。

保険診療としても、いわゆる「風邪薬」は1週間程度までの処方しか認められないことが多いです。

また、「熱が出たら抗生剤を飲むようにいつもの(今までの)かかりつけの主治医から言われているから出して欲しい」という方も時々いらっしゃいます。
一般論としては、熱が出るから抗生剤、というのはナンセンスです。
熱の原因がウイルスであれば抗生剤は必要ない(のまない方が良い)し、細菌であれば必要だからです。熱の原因をある程度見極めて治療を選択する必要があります。

ただし、先天異常や持病のために、「熱が出たら抗生剤」という対応をせざるを得ないお子さんもいます。
そのような事情がある場合には、病名や「熱が出たら抗生剤」という話になるまでの経緯を教えて下さいね。その結果、必要と判断できれば、処方します。

診察の時に、できるだけ私の方から薬についても説明するように心かげているつもりではいますが、わからない・納得のいかない場合には、どの薬をいつまで続けるのか、あるいはどうなったら止めて良いのか、また、なぜいつもと違う薬になるのか、あるいはなぜ治らないのに薬が変わらないのかなど、疑問があれば、ぜひ、聞いて下さいね。


ワクチンについて(化血研に関連したお話)

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年12月11日

「化血研」というワクチンメーカー(正式には「化学及血清療法研究所」)の製造する、数種類のワクチンが、出荷停止(自粛)となっていることは、すでに大きく報道されているので、ご存知の方も多いと思います。

最初はインフルエンザワクチン、次いで4種混合ワクチンの出荷停止による在庫不足で、現場はかなり混乱していました。

インフルエンザワクチンと4種混合ワクチンについては、出荷が再開され、通常の流通体制にもどっているので、現在は在庫がなくて打てないということはありません。

しかし、日本脳炎ワクチンとB型肝炎ワクチンは、現在も出荷停止が続いており、いつ再開されるかまったく見通しが立ちません。

当院では、もともと日本脳炎ワクチンは他社の製品を採用していましたので今のところ在庫も確保できていますが、日本全体でかなりの在庫不足になっている状態ですので、近い将来、接種に支障が出る可能性があります。

また、B型肝炎ワクチンは、もともと他社製品がほとんどないため、極端な在庫不足になっており、既に当院でも、新規の方の接種の予約は停止させていただいております。
(当院で1回目あるいは2回目を接種された方の、次回の接種用のワクチンはなんとか確保できる見込みです)

何人かの保護者の方が、「このメーカーのワクチンを接種しても大丈夫なんですか?」と心配されていましたが、ワクチンそのものは、ものすごく厳しい国家検定(品質試験のようなものです)を全てクリアしていますので、医学的には問題はありません。

もちろん、いくら医学的に問題ないと言われても、気分的にすっきりしないお気持ちはわかりますが・・・。

私が思うことは、
化血研は承認を受けた製造方法を勝手に変更し、それを組織的に隠ぺいして来たこと、それが明るみになったことにより、ワクチンを含む生物製剤への信頼が大きく揺らぐ事になったわけで、その責任は極めて重大です。ですからもちろん、それに対しての罰を受けるのは当然です。
しかし、ワクチンが供給されない事になって、お子さんたちが不利益を被る事の無い様に、国もしっかりとした対応をして欲しいと思います。
ワクチンが接種できなくて病気になってしまったら、一体誰が責任を取ってくれるんだ、と思います。

そういうわけで、B型ワクチン接種に関して、結果的に接種ができず、お子さんたちにご迷惑がかかるのが心苦しいのですが、当面は新規の予約は停止させていただきます。何卒ご理解くださるよう、お願い致します。


ヘルペス性歯肉口内炎

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年11月29日

「ヘルペス性歯肉口内炎」という病気があります。

この病気は、単純ヘルペスウイルス(主として1型)に初めて感染した時に発症します。
乳幼児期に比較的多く見られます。
単純ヘルペスウイルスに感染しても、不顕性感染と言って、何も症状がない人の方が多く、この病気の症状が現れるのは10%以下だと考えられています。
潜伏期間は約1週間(2~14日)です。
小児科では、年に何人かはこの病気のお子さんを診ます。

症状は、急な高熱で発症します。
発熱は短くて2日程度、長いと1週間近く続きます。
最初は発熱だけですので、この段階で受診しても特に他に所見はなく、「風邪でしょう」という話になることが多いです。
その後、次第に、歯肉口内炎(歯肉が発赤・腫脹し、疼痛があり、出血することもあります)となります。歯肉炎と口内炎がはっきりしてくるのは、発熱して3日以上経過してからのことが多いです。
ですので、口内炎がたくさん出来た段階でまだ熱が続いている場合と、解熱してから口内炎がはっきりしてくる場合があります。
歯肉口内炎ができた段階で小児科を受診していただければ、診断は容易です。
舌にも、潰瘍が生じることがあります。
また、口唇や口の周囲の皮膚に小水疱が現れることもあります。
最初の発熱から1週間を超えたあたりで急速に症状が回復することが多いです。

治療は、特に薬を使わなくても上記のように1週間あまりで自然に回復することが多い病気ですが、水痘の時と同じ抗ウイルス剤で、症状が軽くなったり治るまでの期間を短くすることが期待できるため、まだ熱が続いていたり、歯肉口内炎の程度と時期によっては、抗ウイルス剤を処方します。
また、歯肉口内炎がひどくて水分をとれなくなった場合は、点滴や入院が必要になる場合があります。

この病気になった時は、脱水にならないように十分に水分をとることが何よりも大切です。
食事は無理に食べさせないで、飲みやすいものなどを与えるようにしましょう。
熱いもの、堅いもの、辛いもの、しょっぱいもの、すっぱいものは痛い(しみる)ので、冷たいもの、柔らかいもの、やや甘いものなど、具体的にはプリン、ゼリー、アイスクリーム、豆腐、ヨーグルトなどの、食べやすいものを与えてください。
とにかく痛いので、歯みがきは、良くなるまで中止してください。
熱がなくなって、水分が十分に取れて、食べ物がある程度食べられるようになってから、保育園や幼稚園に行きましょう。

 


解熱剤の使い方

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年11月23日

解熱剤の使い方について、外来でよく質問が出ますので、説明します。

解熱剤を、例えば体温が何℃になったら使うのか、特に決まりはありません。
当院では、「39℃以上でぐったりしている時」と処方箋に指示を入れていることが多いですが、39℃というのはあくまでも目安です。他院では、38.5℃以上としているところも多いようです。(よく「38.5℃じゃなくて39℃なんですか?」 と聞かれます)

熱の(体温の)数字も参考にはなりますが、それよりも「熱のために(かなり)しんどそうかどうか」ということで判断をして下さい。39℃以上でも、比較的元気そうにしていて、水分もある程度とれているようであれば使わなくていいし、ちょっとつらそうで眠れない、あるいは不機嫌で水分をほとんどとらない、というようなときには使う、ということで良いです。
本当はちょっとクタッとして(「ぐったり」ではなくちょっと元気がない)、ゆっくり静かにして体を休めるのがちょうどいいような状態でも、解熱剤を使って人工的に熱を下げて、元気にしてしまうと、お子さんは安静にするどころか走り回ってしまって、かえって体力を消耗してしまうかもしれません。

熱のせいで機嫌が悪くて水分をあまりとらない、あるいは熱のせいで夜に眠れない、という時には解熱剤を使ってあげると良いと思います。逆に言えば、水分がとれて夜もそこそこ眠れている時は、解熱剤を使って熱を無理に下げるより、自然の経過に任せた方が良いことが多いです。
熱の、体温の「数字」はあくまでも参考にとどめて、お子さんの様子をみて、親御さんが、使うか使わないかを判断してあげて下さい。
基本的な考え方は、「使わないといけないものでも、使ってはいけないものでもない」ということです。使った方が良さそうなら使ってみても良いし、使わなくてもなんとかいけそうなら使わなくて良い、それが解熱剤だ、と気楽に考えて下さい。


検査が必要かどうかは、診察してから

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年11月16日

検査が必要かどうかは、診察してから決めますね、というお話です。

「検査をしてもらいに来ました」という患者さんが、しばしば、来られます。

感染症にしても、アレルギーにしても、そうですが、検査が必要かどうかは、診察をして、お話をよく聞いて、それから、判断させていただきます。
時々、電話で「検査できますか」という問い合わせがありますが、必ず「検査自体はできますが、するかどうかは診察した上で判断させていただきます」とお答えしています。診察せずに、事前に、必ず検査をします、というお約束はできません。


「保育園や幼稚園・学校から検査をしてくるように言われた」とのことで、保護者の方を板挟みにしてしまうこともあります。
中には検査データを提出するように言ったり、ひどいところになると、「お金のかかる診断書は必要ないがメモで良いので医院のハンコを押してもらってきて下さい」などという無理なことを言うところもあるようです。

保護者の方が間に挟まれて困っておられるのを見るのは辛いものです。
しかし、検査は、できないものはできない、必要ないものは必要ないのです。

例えば、RSウイルスの検査ですが、これは1歳未満しか健康保険で検査をすることができません。
また、たとえ1歳未満であっても、少し鼻水が出ている程度の症状で検査をすることはできませんし、その必要もありません。以前にブログに書いたことがあると思いますが、RSウイルスであってもなくても、薬が変わるわけでもありません。重症化に十分に気をつけないといけない状況あるいは症状がある時のみ、検査をすることになります。
他の子どもにうつってはいけないから検査をしてほしい、という保育園や幼稚園の事情がわからないわけではありませんが、それは少なくとも保険診療で行うわけにはいきません。

アレルギーの検査の場合も、例えば血液検査を希望される方、園や学校から血液検査結果の提出を求められている方がおられます。
アレルギーの血液検査には一定の意味がありますから、ほとんどの場合、検査をしておくことにはなりますが、以前にこれもブログに書きましたように、あくまでも血液検査結果は「参考」であり、それ以上のものではありません。
ですから、お話を伺った上で、例えば明らかに○○によるアレルギー症状である、と判断した場合には、血液検査を行わないこともあります。
しかし、「検査をすれば除去食の指示が簡単に出せる」と思いこんでいる、保育園や幼稚園、学校の先生も多いので、保護者の方には理解をしていただいても、どうしても検査をと言われてしまうこともあります。

私にも、保護者の方が園や学校との関係で不必要にトラブルを抱えないようにしたいという思いはもちろんあるので、時には妥協して、必ずしも必要とは言えない検査をしてしまうこともあるのですが、できるだけ、お子さんのためにより良い診療をすることを優先したいと思うことと、保険診療を行う上での制約などもあるので、必ずしも保護者の方や、保育園や幼稚園、学校などの希望どおりには検査をできないこともあることをご理解下さい。

 


ノロウイルスにご注意

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年10月29日

最近、ノロウイルスによると思われる急性腸炎(嘔吐・下痢)の患者さんが増えています。
「思われる」と書いたのは、保険で検査できるのは小児科では3歳未満だけなこと、ノロウイルスであるとわかったところで治療も対処も他の胃腸炎と全く同じなため、3歳未満のお子さんであっても検査をしないことも多いことなどから、「ノロウイルスでしょう」で済ませることも多いからです。
ただし、ノロウイルスは食品を介してうつることもあるため、食品関係の職場では、ノロウイルスに対してはとても慎重な対応が求められます。症状の他に、そういった事情も考慮して、当院では検査するかどうかを判断しています。

報道や報告によると、今年流行しているノロウイルスは、新型ノロウイルス(従来からの変異型)らしいので、大人でも感染しやすく、症状も重くなりやすい可能性が高いです。

ノロウイルスに感染すると、約1日~3日程度の潜伏期間を経て、症状が現れ始めます。
主な症状は激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、があり、高熱になることもあります。熱は出る人も出ない人もいます。ノロウイルスの症状は突然、急激に現れます。さっきまで元気だったのに急に何回も吐き出した、というお話のことが多いです。

予防するためには、
・念入りで頻回の手洗いとうがい
・吐物や汚物は慎重に処理して、次亜塩素酸(ハイターなど)で消毒。
・手で触る場所(ドアノブなど)もしっかり消毒
・食品はよく加熱して食べる
・健康管理
が大切です。

また、外来でよく「ノロかどうか調べて来るように保育園で言われたので検査して欲しい」という話が出ますが、ノロでなければ嘔吐・下痢があっても登園して良いということにはなりません。感染性の急性胃腸炎は、ノロウイルス以外にもたくさんあって、どれが原因であっても登園はできません。嘔吐・下痢が完全に治まってから少なくとも丸一日以上経過するまでは登園は控えるようにお話しています。

 


マイコプラズマ肺炎

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年10月8日

最近、当院ではマイコプラズマ肺炎の患者さんが増えてきています。

この病気は、肺炎なのですが、聴診器で聞いただけではわかりませんので、診断が難しいことが多いです。マイコプラズマは、気管支や肺胞の外部にある間質という組織で炎症を起こすため、肺炎特有のゼロゼロした音がしないからです。そのため、通常、レントゲンを撮らないと肺炎になっていることがわかりません。
長びくと、炎症が気管支や肺胞にも広がるので、だんだん聴診器で音が聞こえるようになります。

この病気は赤ちゃんから大人まで誰でもかかりますが、特に学童期、つまり幼稚園ぐらいから小学生・中学生ぐらいまでに多く見られます。
また、一度かかって十分な免疫ができてかからなくなるという病気ではないので、何度でもかかります。

飛沫感染で人から人にうつりますが、インフルエンザなどのような強い感染力はなく、すぐ近くの人や濃厚な接触がある人だけにうつるというイメージです。
潜伏期は通常2~3週間と長いです。

マイコプラズマ肺炎を診断するための検査ですが、一般的な血液検査は悪くない(ウイルス性の普通の風邪とかわらない)結果になります。
マイコプラズマを診断するために最も確実な方法は、「ペア血清」といって、症状が現れ始めた頃に採血して、2週間後にもう一度採血して、抗体の上昇を見ます。
しかし、2週間もすれば治療が有効であれば治っていますので、治ってきてから確認だけのために子供に痛い注射をして採血をする・・・というのは実際問題、現実的ではないのと、結果がわかるのが遅すぎて治療方針を決めるためには役に立たないので、通常は、当院のようなクリニックではこの抗体検査はしないことが多いです。
その次に診断精度の高い方法は、LAMP法という検査があります。これは喉を綿棒でこすって、それを遺伝子検査に出す方法です。検査機関に提出する必要があり、結果が判明するまでに数日かかります。
もっと手軽な方法で、迅速検査というものもあります。これはLAMP法と同じように喉を綿棒でこするのですが、それを特殊な試薬を使って調べる方法です。その場で(15分程度で)結果がわかるので便利です。問題は、検出率が抗体検査やLAMP法と比べて低い、ということです。つまり、マイコプラズマ肺炎なのに検査は陰性、ということが起こり得ます。

というわけで、マイコプラズマ肺炎の早くて確実な診断というのはなかなか難しいのですが、症状の経過、つまり、しつこい咳と頑固な発熱があり、熱と咳が続いているわりには元気はわりとあって、聴診器では正常な呼吸音、という症状に、レントゲンでは肺炎の影がある、という場合、さらに上述の検査を組み合わせて、総合的に診断します。
典型的な経過だと判断した場合には、「マイコプラズマの検査」はせずに「マイコプラズマ肺炎でしょう」と診断することも珍しくありません。

治療は、「マクロライド系」という系統の薬になります。
「マクロライド系」の薬の最大の問題点(小児科的に)は、とにかく苦くて飲みにくい、ということです。しかし、かわりの美味しい薬はないので、がんばってのむ必要があります。
最近は、マクロライド系の抗生物質が無効なマイコプラズマが増えてきていますので、効かない場合はニューキノロン系などの他の抗生物質を使うこともあります。こちらもやはり苦味があるのと、下痢などの副作用が出やすいこともあり、まずはマクロライドで、が基本です。
マイコプラズマ肺炎と診断されたら、にがいにがい薬を処方されますが、がんばってのんで下さいね。カプセルもあるので少し大きなお子さんはそちらがオススメです。


「子どもとメディア」の問題に対する提言

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年9月27日

先日、とあるお母さんと外来でお話をしたのでここにも書いておこうと思います。

今の生活では、身の回りに、テレビ、テレビゲーム、携帯用ゲーム、インターネット、スマホ、など、いろいろなものがありますが、一言で表現すると「メディア」と言われるもの、これらの映像を長時間観ていると、脳の発達、特に前頭葉の発達を抑制すると言われています。
前頭葉の中でも特に前頭前野というところは、思考や創造性を担う脳の最高中枢で、生きていくための意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などを司っています。
この部分の発達が抑制されることで、意欲が湧かない、やる気が出ない、あるいはキレやすい状態になると考えられます。
つまり、長時間メディアの画面を観ることで、脳の機能が損なわれるわけです。
特に、脳が急速に成長している乳児~幼児期にはその影響はとても大きいのです。

そこで、日本小児科医会が「子どもとメディアの問題に対する提言」を出しています。

(1)2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
(2)授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。
(3)すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日 30 分までを目安と考えます。
(4) 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンを置かないようにしましょう。
(5)保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。

最近では、「スマホ」なども含まれます。

また、「メディア」の中には、いわゆる「幼児教育用」の教材も含まれます。

国によっては、小児科学会に相当する団体が、2歳あるいは3歳までは一切メディアを見せるな、と勧告しているところもあります。

「メディアとのつきあい方」はとても大切です。時間を制限することと、使うとしても決して見せっぱなしにするのではなく、上手に活用して「親子で一緒に利用する」という姿勢が大切です。今一度、お父さん・お母さん自身のことも含めて、「メディアとのつきあい方」を考えなおしてみると、親子にとって素敵な発見が得られるかもしれませんね。

 


インフルエンザワクチン接種について

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年9月18日

今シーズン(2015/2016シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

10月19日(月)~12月25日(金)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は(一般診察とは別で)16:00~18:30の日時予約です。

火曜日:昼診(14:00~16:00)をインフルエンザワクチン専用枠とします。日時予約です。

(ご注意)
予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、昼診は短時間に多数の方がお越しになられますし、夕診は一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい。

<予約受付>

Web予約:9月24日(木)午前9時~予約受付開始。
※予約ができる時期になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、携帯、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみとなります。

電話・窓口での予約:10月1日(木)より開始
電話・窓口での予約の受付は朝診(9:00~12:00)の時間帯に限ります。

<予診票>

<料金>

3000円/回


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下の方は、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。

○ワクチン接種と同時に保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には対応しておりません。

○インフルエンザ以外のワクチンを直近で接種している方は、生ワクチンからは4週間、不活化ワクチンからは1週間、間隔を空ける必要があります。間隔が空いていない場合は、当日お越し頂いても接種できませんので、ご注意下さい。

○卵アレルギーで完全除去中の方は、予約前に一度受診してご相談下さい。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、クリニックまでご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった場合、以後のネット予約ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。

 


漢方

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年9月13日

私は、効くと感じた時に、時々、漢方を処方します。
適切な処方ができると、ものすごく効くのが漢方です。

ただ、漢方は独特の味と匂いがあるので、苦手な子はとても苦手です。
平気で飲める子どもたちも結構いるんですが、苦手な子はどうしてものんでくれません。

つい最近知ったんですが、子供たちに人気の妖怪ウォッチのゲームに、アイテムとして「まずーい漢方」「にがーい漢方」「ふかーい漢方」が出てくるそうです。
これらの漢方を使うと、自分の妖怪が復活するらしいです。
「まずーい漢方」だと弱く復活、「にがーい漢方」だと半分復活、「ふかーい漢方」だと完全復活なのだそうです。

これからは、小さな子どもに漢方を処方するときに、「ふかーい漢方」を出しとくから、がんばって飲んでね、とお話してみようと思っています。
それでがんばって飲んでくれる子が、少しでも増えてくれると良いなぁ。

 


インフルエンザワクチンの有効性

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年9月10日

少し前になりますが、新聞やネットのニュースで、
「<インフルワクチン>乳児、中学生に予防効果なし」
などと報道されていたのをご存知でしょうか。

慶応大などの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した論文で、小児を対象にした世界的に例がない大規模調査で明らかになった、というお話です。

報道では、「乳児、中学生に予防効果なし」のところに重点が置かれていましたが、この報道の仕方にはマスコミの悪意を感じます。
私はむしろ、逆に幼児~小学生には明らかな予防効果があったということに注目すべきだと思っています。
1歳未満の赤ちゃん(乳児)には予防効果がかなり乏しいらしいということは、小児科医の間では以前から言われていたことですが、それが、データとしてはっきりと示された形です。赤ちゃんを守るには他の家族などの接種が重要だということです。
また、13歳以降の中学生で効果が見られなかった理由はわかっておらず、今後の検討課題とされていますが、私の個人的な意見では、13歳以降はワクチンを通常、1回しか打たないから、というのも理由の一つではないかと考えています。
13歳未満は日本では通常、2回接種です。13歳以降の中学生は1回のことが多いです。この差が大きいのではないか、ということです。(繰り返しますが私の個人的な考えです)
13歳以降は1回接種としている医療機関が多いですが、ワクチンの添付文書にある用法では、13歳以上は「1回または2回接種」となっているので、13歳以降の中学生以上(成人を含む)でも、2回接種が特別変わった接種方法というわけではありません。受験生など、できるだけインフルエンザの可能性を減らしたい方は、2回接種を検討してみても良いかもしれませんね。

当院では、インフルエンザワクチンは1歳のお誕生日からとし、1歳未満の赤ちゃんへの接種は行いません。

1歳以上の方へのインフルエンザワクチン接種は10月半ばぐらいから行う予定ですが、現在、検討と交渉を行っています。
予約方法・費用など詳細を決定次第、当院ホームページでご案内します。もうしばらくお待ちください。

 


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