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ブログ記事

乳幼児健診が延期されています

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年4月26日

新型コロナの感染拡大の影響で、乳幼児の集団健診が中止になっています。私は月に1回、堺市の1歳半健診を担当していますが、先月と今月、「とりあえず中止」と連絡が来ただけです。今後どうなるのか、健診出来なかった子たちはどうするのか、という連絡はまだありません。感染拡大がある程度落ち着くまで、決めようがないのでしょう。

1歳半や3歳半の健診が1~2カ月遅れたくらいなら、まず、特に問題はないです。
4か月の乳児健診が遅れると、場合によっては、あんまり良くないことがあるかもしれません。体の成長はもちろん、もし病気があれば、発見と治療開始が遅れると、まずいこともありえます。

「健診」を希望されての診察は自費診療になってしまいます。これは、日本の健康保険はそういう決まりですので、窓口でいくらクレームを言われても、どうすることもできません。健診を保険でやるのは違法です。やってしまう医療機関が世の中にはあるという噂を聞いたことはありますが(本当かどうかは確認していません)、当院ではしません。
しかし、「○○が心配だから診て欲しい」ということなら堂々と保険診療として診察出来ます。結果的に病気があってもなくても保険診療です。病気を心配して受診して、診察の結果、特に病気はなかった。これは保険診療で認められています。「体重が増えないような気がして心配」「首が座らないから病気かも」「股関節の開きが悪いような気がする」などでの診察であれば、保険診療です。

当院の場合、今なら患者さんが少なく、感染症の患者さんも少ないので、待ち時間も少なめ、待合室で病気をもらってしまう心配はとても少ないと思います。
当院はもともと(コロナの流行に関わらず)感染対策のために、風邪などの感染症の症状のない方と、感染症の可能性がある方の待合スペースを分離していますので、受診をきっかけに病気をもらってしまう可能性はかなり少ないと思います。

もし、乳幼児健診を受けられていなくて、何か気になることがあるという方は、ぜひ、小児科を受診してみることをご検討ください。


皆様へ(新型コロナ関連)

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年4月13日

新型コロナウイルス感染症に関連して、私が日々、外来で言っていることや、言いたかったけどなかなか言う機会がなかったことを、神奈川県医師会長の菊岡正和先生が、県民(一般)の方向けにとてもわかりやすく、メッセージを出して下さいました。

このメッセージはとてもわかりやすくて、もちろん神奈川県民のみならず、日本人全ての一人ひとりにとって、とても重要なことです。
以下に、引用させていただきます。
少しでも多くの皆様に、読んでいただきたいと思います。
決して「神奈川県民の皆様へだから、私には関係ないわ」と思わず、「日本人の皆様へ」、いえ、日本人でなくても日本に住んでいる人はみんな関係あるので、「日本にいる全ての皆様へ」と読み替えていただいて、ぜひ、心に刻んでいただきたいと思います。


---(以下引用)---

~ 神 奈 川 県 民 の 皆 様 へ ~
(神奈川県医師会からのお願い)

神奈川県医師会長 菊岡正和

◆侮らないで◆
連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げてい
ます。だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。
爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。若
い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。しかし現実は
違います。若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。現実を見つ
めてください。
もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しい
はずです。そして、亡くなった人にうつしたあなたが、入院せずに軽度ですん
でも本当に喜べるでしょうか。不用意に動き回るということは、その可能性を
増やしてしまうことなのです。今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解
してください。出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大
切に考えてください。

◆ごまかされないで◆
この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわから
ないのです。過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危う
さがあります。そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテイ
ンメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。
視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心
地よく響くものです。不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。
実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。正しい考え
が、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。危機感だけ
あおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境
を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。
第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間
はありません。出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間が
あれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている
医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。

◆PCR検査の本当◆
医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。その中
で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。しかしなが
ら、新型コロナウイルスの PCR 検査の感度は高くて 70%程度です。つまり、
30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。
検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。
さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。その
手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。もし複
数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。正
確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患
者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査
した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりま
せん。マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいの
でしょうか。次の患者さんに感染させないようにするために、消毒や交換のた
め、30 分以上 1 時間近く必要となります。テレビなどのメディアに登場する
人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか。そして、専門家と
いう人は実際にやったことがあるのでしょうか。

◆胸部レントゲン検査やCT検査の困難◆
胸部レントゲン検査や CT 検査を、もっと積極的にしないのは怠慢だとい
う人がいます。もし、疑われるとした患者さんを撮影したとすると、次の別の
患者さんを検査する予定となっても、その人が二次感染しないように、部屋全
体を換気するとともに装置をアルコール消毒しなければなりません。その作
業は 30 分以上、1 時間近く必要となります。アルコールが不足する中、どう
すればいいのでしょうか。メディアなどで主張する専門家やコメンテーター
は、そのようなことを考えたことがあるでしょうか。

◆医療機関の現状◆
今後感染のスピードが上がると、重症例も当然増えてきます。もし何百人も
の感染者が同時に出れば、その人たちを病院で治療しなければいけません。医
療機関のベッドは、またたく間に埋まってしまいます。それでも心筋梗塞や脳
梗塞やがんなどの患者さんに対しては、いつものように対応しなければなり
ません。今までと同じように医療は維持しなければならないのです。
軽症の人は、自宅や宿泊施設に移って静養や療養してもらい、少しでも新型
コロナ感染症の人のために、病院のベッドを空けるなどの素早い行動が必要
です。そして、新型コロナ感染者の治療が終わり、社会復帰しても良いという
ときこそ、素早くPCR検査をやって確認し、ベッドを開けなければなりませ
ん。そのためにも、少しでも時間が必要なのです。医療機関に時間をください。
コロナ感染者の増加を、少しでも緩やかなカーブにしなければ、医療は崩壊し
ます。

◆医療機関への偏見や差別◆
皆さんは、咳をしたり、熱が出ていたりする人が近くにいたら、きっと嫌な
顔をして、文句を言うか、離れていくことでしょう。今この時も医療関係者は、
コロナ感染の恐怖の中で戦っています。戦っている医療機関の医師や看護師
や事務職員にも、子供や孫、そして親はいます。その愛する人たちに、うつす
かもしれないという恐怖の内で、医療職という使命の中で戦っています。そし
て自分の子供が、バイキンと言われ、いじめにあうかもしれないという、悲し
みとも戦っています。
市中の診療所ならば、医師自身が罹ったら、当然一定期間休診にするばかり
でなく、診療所のすべてのスタッフやその家族の心配もしなければなりませ
ん。そして、自分の家族そのものに危害が及ぶことになります。実際に病院の
中で重症の患者さんの治療を毎日繰り返し繰り返し治療にあたり、家に帰っ
ても人工呼吸器の音が耳から離れず、懸命にしている立ち向かっている医師
や看護師の人たちのことを想像してください。そんな恐怖といら立ちと、そし
てストレスの毎日の中で生活しています。
わかってください。知ってください。理解してください。感染が拡大すれば、
誰もが感染者になります。そのとき、偏見や差別を受けたらどんな思いをする
のか、一人ひとりが賢明に考えて、不確かな情報に惑わされて。人を決して傷
つけないように、正しい情報に基づいた冷静な行動をするようにしてほしい
のです。まして、地域の医療機関の活動が差別意識で妨げられるようなこと
は、決してあってはならないことでしょう。

◆一緒に戦いましょう◆
もう少し、もう少し我慢して下さい。四週間、何か月いや一年以上になるか
もしれません。病と闘って生きていたいと、つらい治療と闘っている患者さん
もいます。生きていることだけでも幸せなのだと、ぜひ、ぜひ思ってください。
安易に外出して、密集、密閉、密接のところには絶対行かないでください。あ
なたの行動が、新しい患者さんを作ってしまうかもしれません。
お願いします。私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っていま
す。お願いします。皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください。戦いは、
長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう。

 


迅速検査を行わないことについて 詳細

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年3月16日

前回のブログ記事で、鼻腔および咽頭からの迅速検査(インフルエンザや、溶連菌、アデノウイルス、RSウイルス、マイコプラズマなど)は行わない旨を書かせていただきました。
このことに関連して、患者さんに不満と不安を与えてしまわないように、今一度、現状の説明と、私の考えを、前回よりももう少し詳しく書かせていただきます。

もともと、インフルエンザの迅速検査は、必ずしも必要な検査ではないと、私は思っています。
例えば、発熱初期などで検査しても陰性、翌日に検査で陽性ということはしばしばあります。できるだけそれを減らすために、「検査するにはまだ早いから明日来て」ということもよくありますので、そう言われた経験のある方もおられると思います。
他院で2回検査してどちらも陰性、でも熱が下がらず、3回目、当院で陽性、となる場合もあります。熱が続いている場合、最初からインフルエンザだったのか、途中からインフルエンザの熱にかわったのか、はっきりとはわかりませんが、この場合も陽性になったので、少なくとも今の熱はインフルエンザですね、ということになります。48時間を超えてしまっているのでこのまま対症療法で経過をみましょう、ということにもなります。
インフルエンザを疑う症状があっても、検査が陰性のままの場合もあります。
いずれも、対症療法だけでも、大部分の患者さんは治っていきます。

症状が強いなど、必要と思われる場合にはタミフルなどの抗ウイルス薬を処方します。インフルエンザと診断した時に当院からお渡しする説明の用紙にも書いてありますように、治療効果としては、使わない時と比べて1.5日程度、早く解熱することが期待できます。
検査して陽性を確認してこの薬を使うことも当然ありますが、最初から症状がインフルエンザを強く疑わせるものであり、家族にインフルエンザがいて、明らかにインフルエンザがうつったであろう方には、検査をせずに処方することもあります。
また、検査が陰性でも、やはり症状はかなりインフルエンザを強く疑わせるものであり、一緒に受診した同胞の方がインフルエンザ陽性であったなど、やはりインフルエンザだろうと思われる場合には、保護者の方と相談の上で、処方することもあります。

つまり、検査をしてもしなくても、インフルエンザの治療をすることもあれば、インフルエンザ検査陽性でも、対症療法だけすることもあります。

迅速検査が陰性であってもインフルエンザであることは否定できません。「偽陰性」と言いますが、時間が早くて検査にまだ出ていない可能性、あるいは検体の採取がうまくできずに陰性になってしまった可能性、時間が充分で手技にも何ら問題がなくても結果が陰性に出ること、などが考えられるからです。
また、治療方針は検査をしなくても、症状から決めることができます。
だから、検査は必ずしも必要ないと考えているわけです。

もちろん、他の人にうつってしまう病気でもありますので、大まかに言えば、検査しておくに越したことはありません。検査をした方がしないよりも診断の精度は上がりますし、原因がはっきりするのは良いことです。だから、普段は、疑ったら検査していますし、そのことに意味は当然あります。
「インフルエンザ検査なんか意味がない!」という意見の医師も世の中にはいるようですが、私はそこまでは思っていません。
ただ、なけりゃないで、そんなに困らない、とは言えます。
少なくとも目の前の患者さんの診療に関しては、ほぼ、検査しなくても問題ないのです。
検査して「偽陰性」つまり、本当はインフルエンザなんだけど検査で陰性になっちゃった患者さんが、陰性だからと熱が下がってすぐに学校あるいは保育園に行って周りに感染を広げてしまう。検査をすると、そういう弊害もあります。インフルエンザなどの迅速検査は、偽陽性はあまり多くないのですが(でも少しはあります)、偽陰性はわりと多い検査なのです。それなら、検査をしないで、症状から、インフルエンザの可能性があるから5日間おやすみしてください、という対応をした方が、病気を広めずに済みます。

もともと迅速検査の意味はその程度であることを前提として。
現時点の日本の状況は、新型コロナウイルスのパンデミック(広範囲に流行)になっている真っ只中にあります。
今は、少しでも感染拡大を防ぐ必要があります。
私達医療者は、自分のクリニックや病院で、新型コロナウイルスの感染を広げてしまうことを、できる限り避けたいと思っています。
もちろん、自分自身も感染したくないです。そして、私やスタッフが感染してしまうと、そこからたくさんの当院の患者さんに感染を広げてしまう可能性がある。それを何よりも恐れています。
インフルエンザ迅速検査は、鼻に綿棒を突っ込むことで、咳やくしゃみを誘発します。
もし、今検査をした患者さんが、新型コロナウイルスの感染者だったら。診察室内にウイルスを撒き散らしてしまう、ということです。
もちろん、その時に診察室にいる、私や、横にいる看護師にうつってしまうかもしれません。
その次に診察室に入ってきた患者さんが、まだ漂っているウイルスを、吸い込んでしまうかもしれません。
診察後、患者さんが検査の結果を待っている間に、待合室で咳やくしゃみを連発していたら、さらに感染を広げてしまうかもしれません。

平常時なら、なんて大げさな、という話です。そこまで考えなくても、身構えなくても、という話です。ですが、今は、世界中が、感染拡大を防ぐために、自宅待機、移動制限などさまざまな制約を受けながら、いろいろなものを我慢して、暮らしています。

どんな生活をしていても、風邪は、ひきます。特に子供は、風邪をひきながら、強くなっていくものなのです。
今、目の前にいる風邪症状と熱がある患者さんに対して、検査をすべきか。それとも、しないべきか。
私は今でも、葛藤を抱えながら、診療を続けています。
どうしても、インフルエンザ迅速検査をしなければいけない時とは、どんな時でしょうか。
目の前の患者さんが、新型コロナウイルスの感染者かもしれない、それをばらまくリスクを負ってでも、それでも検査をすべき時というのは、どんな場合でしょうか。
私だけではなく、たくさんの医療者が今、そのような葛藤を抱えています。責任ある立場の人が、そのようなことを真剣に考えた結果、厚生労働省と医師会などからの通知が出たわけです。そして、その通知に従って、当院では、少なくとも当面の間は迅速検査をしない、という結論に達した次第です。

以上、長くなってしまいましたが、ご理解とご協力を、重ねて、お願いします。

一日も早く、今の騒動が落ち着いて、また、「症状も重くはないし、この子の治療だけを考えたらインフルエンザの検査はしなくても良いかもしれませんが、うつる病気ですし、一応やっておきます?」といういつもの会話ができる、普通のことが普通に出来る外来に戻ることを、願ってやみません。

 


各種迅速検査について(新型コロナ関連)

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年3月14日

新型コロナウイルスの医師への感染を防ぐためとして、厚生労働省および日本医師会などから、インフルエンザをはじめとする各種迅速検査を行わないように、通知がありました。
迅速検査は鼻や喉を綿棒でつつくことになるため、患者さんの咳やクシャミなどを誘発します。その結果、飛び散った飛沫により、その患者さんが新型コロナウイルスの感染者だった場合に、医師や看護師が感染してしまう可能性が高まる、というのが理由です。

もともと小児科は、マスクをしてくれない・できない子も多いし、診察の時点でこっちを向いて咳はするわ、痛いことをされたくないからと攻撃のためにツバは飛ばすわ、喉をみる時には舌圧子で舌を押さえられて「おぇっ」となるわ、涙を飛び散らせて暴れるわ、という状態なので、ここで迅速検査だけ特別扱いして、やらないことにしても、果たしてどれだけの意味があるのか、という気持ちは個人的には持っています。
しかし、この通知が出た以上、仮に当院が通知に従っていなくて、私が新型コロナウイルスに感染した場合はもちろん、私が診察をした患者さんが後で新型コロナウイルス感染者ということが判明して、濃厚接触者を調査された(そして私や当院のスタッフが濃厚接触者と判断された)場合にも、当然のように、当院が通知に従わない判断をしたことに対する責任を問われることになります。そうなれば、他のたくさんの患者さんにも大変なご迷惑をおかけすることになります。
また、実際に迅速検査の時に「エアロゾル感染」を起こしてしまいやすいというのは事実のようですので、各種迅速検査を行わないという方針には一定の根拠があり、それをやめることで感染を防ぐ効果が期待できるかもしれませんので、無意味とも思いません。

以上から、当院では、当面の間、鼻腔および咽頭からの迅速検査(インフルエンザや、溶連菌、アデノウイルス、RSウイルス、マイコプラズマなど)は行わず、臨床診断と言いますが、症状と状況証拠を参考にしながら、通常の診察をして、診療を進めます。
また、鼻汁吸引の処置も、いたしません。

もともと、迅速検査は必須ではありません。あった方が良い場面も確かにありますが、たいていの場合、なくてもそれほど困りません。
迅速検査ができないことで患者さんに(医学的な)不利益が発生しないように、しっかりとした医療を提供させていただきます。

以上、ご理解とご協力をよろしくお願いします。


新型コロナウイルス感染症の対応について

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年3月1日

当院では新型コロナウイルス感染症の診断・治療はできません。


厚生労働省から「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安について」が公開されたこと、及び、大阪府の方針変更に伴い、堺市 帰国者・相談センターの名称および相談対象者が下記の通り変更となった旨の連絡がありました。
参考にしていただき、該当する場合、あるいは、新型コロナ感染の可能性を強く疑う場合は、まずは「新型コロナ受診相談センター」にお問い合わせください。

(1)名称 【変更後】新型コロナ相談センター

(2)相談対象者

1 風邪の症状や37.5℃前後の発熱が4日程度続いている。(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
2 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
3 高齢者や妊婦、基礎疾患等のある方は、1または2の状態が2日程度続く場合

○堺市 新型コロナ受診相談センター
【電話番号】 072-228-0239
【受付時間】 午前9時から午後5時30分(平日)
 上記以外の時間帯は、堺市役所時間外窓口(072-233-2800)経由により保健所職員に取り次ぎ
○厚生労働省 相談窓口
【電話番号】 0120-565653
【受付時間】 午前9時から午後9時まで(土日・祝日も対応)
○大阪府府民向け 相談窓口
【電話番号】 06-6944-8197
【受付時間】 午前9時から午後6時まで(土日・祝日も対応)

なお、現状では、上記の条件に該当する殆どの小児の方は、相談センターに連絡した結果、まずはかかりつけの医療機関を受診するように指示をされているようです。
小児の普通のかぜ(感冒、上気道炎)の殆どは、37.5℃前後の発熱が4日程度などの条件を満たしやすく、息苦しさや倦怠感もわかりにくいため、上記の基準で疑い出すとほとんどの小児のかぜは新型コロナの疑いということになってしまうので、これは当然というかやむを得ない部分は大きいと思います。
相談センターに相談された結果として当院を受診される場合、基本的に診察させていただきますが、「新型コロナを心配して相談センターに連絡したら、通常の医療機関を受診するように言われた」旨を受付時に必ずお申し出下さい。
その場合、院内の簡易隔離スペースあるいは隔離室にご案内させていただいたり、自動車の車内でお待ちいただくようにご案内する場合がありますが、必ず当院スタッフの指示に従って下さい。
当院スタッフの指示に従えない方・従わない方の診察はお断りし、直ちに退出していただきますのでご了承ください。

また、一部の報道などにより、新型コロナの新しい検査が開発されたとか、今月から保険で検査できるようになるとか、断片的な情報が報道されています。
いずれもそのこと自体は間違った情報ではありませんが、決して現時点あるいは今月中などの近い将来に「通常の医療機関で簡単に新型コロナの検査ができるようになる」という話ではありません。
当然のことながら、今後も少なくとも当面の間、当院のような通常の医療機関では新型コロナウイルス感染症の診断・治療はできない状態が続きます。

状況がかわりましたら、追ってご案内致します。

皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します。

 


ヒブワクチンについて

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年2月4日

「お知らせ」にも書きましたが、ヒブワクチン(販売名:アクトヒブ)に不備が見つかり、現在、ワクチンの製造元が原因の調査等をしています。調査等が完了するまでの間、ワクチンの出荷が停止されるため、全国的に不足しています。

供給再開時期は未定で、少なくとも2月下旬頃までの供給停止が見込まれています。

接種にあたっては、1・2回目の接種が優先されます。(国からの指針)

以上のことから、当院では、現時点での院内在庫分、および、堺市を通じて追加納入可能なワクチンで当面の接種を継続することになりますので、当面の間、以下の方針での予約・接種を行います。

1)厚生労働省の通達に従い、免疫のない1回目と2回目の接種を優先して行います。

現時点(2月4日時点)で当院に予約されている、1回目および2回目の接種の方の分の在庫は確保できています。

新規に予約をされる方(1回目・2回目)は、ネットではヒブワクチンの予約はできないように設定していますので、診療時間内にお電話でご連絡下さい。「在庫がなくなった場合は接種できない、接種できるかどうかは接種当日まで確約できない」ことを了承していただいた上での予約とさせていただきます。

2)既に予約済みの方で、1回目と2回目以外(3回目および追加接種)の方は、できるだけ接種できるように在庫の確保に努力しますが、在庫が確保できなくなった場合、接種をお待ちいただく可能性があります。その場合は、当院から連絡させていただきますが、今後の状況によっては、接種予約日直前の連絡になる可能性があります。

1回目と2回目以外(3回目および追加接種)の新規予約は、ワクチン入荷の目処がつくまで中止させていただきます。


なお、厚生労働省の通達により、買い込み・買い占めは強く禁止されていますので、堺市の定期接種に関しては堺市が直接在庫管理をしている関係上、堺市内の医療機関はどこもほぼ一斉に在庫がなくなることが見込まれます。
(買い占めをしていない限りはそうなる筈です)
ヒブワクチンがないからと他のワクチンの接種も控えたり、在庫のある医療機関を探し回ることは、お勧めできません。
ワクチン供給が安定するまでは、ヒブワクチンを抜いたスケジュールでの接種をお願いします。


以上、ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 


あけましておめでとうございます。

投稿者 j_sugimoto 日時 2020年1月1日

あけましておめでとうございます。

2020年も、より一層、良い医療を提供できるように、スタッフ一同、頑張ります。

新年は1月4日(土)から診療いたします。

今年も「すぎもとキッズクリニック」をよろしくお願い致します。


2019年末のご挨拶

投稿者 j_sugimoto 日時 2019年12月31日

今年も大晦日になりました。当院が開院してから5回目の大晦日です。
12月28日(土)で当院の2019年の診療は終了しました。
今年も多くの患者さんに御来院頂き、誠にありがとうございました。

これからも、地域の皆様のご期待に応えられるように、そしてより良い医療を提供できるように、スタッフ共々、より一層の努力と創意工夫を続けて参ります。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

それでは、良いお年をお迎えください。


インフルエンザワクチン接種について

投稿者 j_sugimoto 日時 2019年9月19日

今シーズン(2019/2020シーズン)の、当院でのインフルエンザワクチン接種について、以下のように決定しました。

<接種期間>

2019年 10月16日(水)~12月20日(金)まで

<接種時間枠>

月・火・水・金曜日:夕診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は(一般診察とは別で)16:00~18:00の日時予約です。

火・水・木・金曜日:朝診で、一般診察と平行して接種を行います。
予約は(一般診察とは別で)9:30~11:30の日時予約です。

(ご注意)

※予約枠は上記の時間帯で日時予約ですが、一般診察と平行して行いますので、接種時間は多少前後する事があります。
接種前後のご予定には充分な余裕をもってお越し下さい。

※昼診でのインフルエンザワクチン接種はありません。

<予約受付>

Web予約:9月27日(金)午前9時~予約受付開始。
※予約ができる時期になりましたら、インフルエンザワクチン予約専用のメニューが出現します。
※PC、携帯、スマホから利用可。当院の診察券をお持ちの方のみとなります。
 診察券をお持ちでない方は、下記の電話予約をご利用下さい。

電話・窓口での予約:10月8日(火)より開始
※電話・窓口での予約の受付は朝診(9:00~12:00)の時間帯に限ります。

<予診票>

インフルエンザ予防接種予診票_v3.0.pdf

<料金>

3000円/回


<注意事項>

○当院では1歳未満の乳児には接種いたしません。

○12歳以下の方は、必ず2回分をまとめてご予約下さい。

○13歳以上の方は、原則として1回接種です。

○他のワクチンとの同時接種は行いません。

○インフルエンザワクチン接種と同時に保険診療や健診なども、行いません。

○公費負担(65歳以上など)には対応しておりません。

○インフルエンザ以外のワクチンを直近で接種している方は、生ワクチンからは4週間、不活化ワクチンからは1週間、間隔を空ける必要があります。間隔が空いていない場合は、当日お越し頂いても接種できませんので、ご注意下さい。

○卵アレルギーで完全除去中の方は、原則として接種しません。どうしても接種したいという方は、予約前に一度受診してご相談下さい。

○キャンセルされる場合は、必ずご自身でインターネット(web)でキャンセルされるか、クリニックまで電話でご連絡をお願いします。キャンセルされずに予約当日に来院されなかった(無断キャンセル)場合、以後のネット予約および当院でのワクチン接種ができなくなる場合があります。

○来院前にあらかじめ予診表に記入してお持ち頂ければワクチン接種がスムーズです。印刷できる環境がない方には、事前に窓口でお渡しすることもできますので、是非ご利用ください。

○「予約しているのにワクチンがなくて接種できない」という事態を避けるために、ワクチン入手が確定した分だけの予約枠を開放しています。つまり予約が取れた方のワクチンは確保できている状態です。追加でワクチン入手が決まった場合、予約枠を追加で開放します。その場合も、上記の時間内での枠の開放です。それ以外の時間に予約枠を設定することはありません。また、追加入手が困難な場合、早期に予約枠がいっぱいになり、事実上の受付終了となる可能性があります。ご了承ください。

 


開院4周年

投稿者 j_sugimoto 日時 2019年5月5日

すぎもとキッズクリニックは、この5月1日をもちまして開院4周年を迎え、5年目に入りました。
当院を信頼して受診していただいている皆様、ご家族の方々、暖かく支えてくださっている地域の方々に、心から感謝いたします。

私の専門である喘息・アレルギー疾患を中心に、色々な患者さんを診てきましたが、小児科の開業医として、お子さんに何かがあった時に、まずは受診してみよう、と思えるクリニックを目指して診療しており、ある程度はその期待に応えられているのではないかと考えています。
開業医・家庭医の役割として、疾患を現病歴(症状経過)や身体所見などから拾い上げ、最適な専門医に引き継ぐことも重要だと考えています。
比較的丁寧で適切な診察と、最適な専門医への引継ぎ、は大切だと考えています。

昨年の終わり頃から、最近にかけて、この冬~春は、とても多くの患者さんが来院されました。
患者さんが多い時期は、どうしても一人あたりの診察時間が短くなりがちです。
しかし、流れ作業のような診察は私の目指すものではありません。
きちんと「病気だけ」でなく、「人」として、患者さんと向き合っているか。
そのあたりをあらためて意識しつつ、これからも、さらに良いクリニックにしていきたい、と思っています。

すぎもとキッズクリニックを、今後ともどうぞよろしくお願い致します。


ホクナリンテープは「咳止め」ではありません

投稿者 j_sugimoto 日時 2019年1月27日

ホクナリンテープ(一般名;ツロブテロールテープ)は、「ツロブテロール」という成分が入っています。この薬は、気管支を広げる効果があるものです。
このテープを貼ると、じわじわと皮膚から薬が吸収されて、約24時間、持続して気管支を広げる効果があります。

夜寝る前に貼れば、朝まで効果が持続するので、早朝に起こる喘息発作を予防することができます。喘息の発作とは、息を吐くときに気管支が狭くなってヒューヒュー、ゼーゼーすることを指し、咳だけの症状では喘息発作とはいいません。

ぜひ注意していただきたいのは、
「喘息ではない咳の症状にはホクナリンテープは効かない」
「ホクナリンテープは咳止めのお薬ではない」
ということです。
よく外来で「咳止めのテープも下さい」と言われますが、それに対する正しい答えは、「咳止めのテープなんてありませんよ」ということになります。
もっとも、ああホクナリンテープのことを言っておられるんだな、ということはわかりますので、当院で喘息の診断がついているお子さんでなければ、私から「いつもテープを貼ればよく効きますか?」などと尋ねています。
そして、「はい、いつもそれを貼れば咳が落ち着いて夜がよく寝られるようになるんです」という返事が返ってきたお子さんは、喘息であると考えてまず間違いありません。
それぐらい、このテープは、「咳止め」ではなく、「気管支を広げる薬」「喘息の薬」なのです。
喘息あるいは気管支炎で気管支(空気の通り道)が狭くなっている場合に、この薬が効けば、気管支に作用して気管支が広がり、空気の通りがよくなって、「結果的に」咳が減ったり呼吸が楽になります。
しかし、繰り返しになりますが、咳止めではありません。

また、ホクナリンテープは喘息発作の予防には効果がありますが、既に起こっている喘息発作をすぐに止めることはできません。効果が出るまで、ある程度の時間がかかるからです。

それと、この薬は、気管支に作用するだけでなく、心臓や他の臓器にも少しは作用しますので、副作用もあります。動悸や頻脈(脈拍が増える)などを引き起こしたり、手が震えたり、アレルギー症状を呈する場合もあります。 貼るお薬は手軽ではありますが、薬というものは必ず、ある程度の危険も付き物です。

以上から、「咳が出たからホクナリンテープ」、という考え方は間違っています。勝手な判断で使用せず、必ず主治医の指示通りに使用して下さい。
必要なお薬を必要な時に正しく使うことが、お子さんの健康を守ることにつながります。

 


あけましておめでとうございます。

投稿者 j_sugimoto 日時 2019年1月3日

あけましておめでとうございます。

2019年も、より一層、良い医療を提供できるように、スタッフ一同、頑張ります。

新年は1月4日(金)から診療いたします。

今年も「すぎもとキッズクリニック」をよろしくお願い致します。


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