reservation.gif

パンケーキ症候群

投稿者 j_sugimoto 日時 2015年7月5日

パンケーキ症候群という、アレルギーが原因の病気があります。

これは、保管の仕方が良くないことなどが原因で、ダニが繁殖してしまった小麦粉やミックス粉などを食べてしまい、その結果アレルギー症状が引き起こされる病気のことです。

小麦粉で起きることが多いですが、これは、小麦粉だけでなく、パン粉や砂糖、チョコレートなどでも起きた報告があります。

日本ではお好み焼きで起きることが多いと言われており、私自身が診療した経験でも、開封後数ヶ月たっている(常温保存していた)お好み焼き粉でお好み焼きを作って食べた後、「アナフィラキシー」の症状を起こして受診したお子さんを診たことがあります。

もちろん火を通すことでダニは死滅しますが、ダニの死骸は残ったままですので、食べてしまうとよく火が通っていてもアレルギー反応は起きます。

これを予防するために、一番大事なことは、ダニが入り込まないように、ちゃんと密閉して保存すること、小麦粉やお好み焼き粉などは開封後はできるだけ早く使い切ることです。
また、ダニの繁殖を抑えるために、冷蔵庫で保存するのも良いでしょう。

もし、すでに常温で長期間保存してしまった粉類があったら、ちょっともったいないかもしれませんが、特にダニやハウスダストのアレルギーを持つ人がいる家庭では、思い切って捨ててしまう方が良いでしょう。